【現役選手の視点/シェーファーアヴィ幸樹】フィンランド戦の歴史的勝利の要因を分析!「MVPはホーキンソン選手です」【バスケW杯】

タグ: , , , 2023/8/28

 フィンランド戦ではインサイドでの得点ができていたので、序盤に3ポイントが入らない中でもいい勝負ができていました。これは今までの日本になかった感じだと思いますし、それがやっぱり一番の大きなポイントになったと思います。

 僕の個人的な感情は、やっぱりいろいろあります。自分が出た前回のワールドカップや東京オリンピックは、1勝もできなかった。だから、日本が勝てたことが本当に嬉しい一方で、今怪我もあって、その場に自分がいられない悔しさもあります。でも…やっぱり嬉しいですね。(渡邊)雄太さんなんてボロボロになってプレーしてましたし、最後に(比江島)慎さんと抱き合ってるところとか、もう泣きそうになりました。

 雄太さんは代表でのプレーにすごく懸けている人なので、それがちょっとでも実を結んだのが嬉しいです。大会前から「今回結果を出せなかったら代表を引退する」というくらい自分を追い込んでいたわけですし、あの選手がそれだけ言うことで他の選手もやらなきゃ行けないという気になっているはずです。やっぱりすごいリーダーですよ。

 ただ、まだ次にオーストラリア戦があるし、その後も試合が続くので、そこでも結果を出していくしかない。みんなもこれで満足してるわけないと思います。

 次のオーストラリアは相当強いですし、オーストラリアは第2戦でドイツに負けたので、日本戦は死に物狂いで来る。一筋縄ではいかない相手になると思います。

 オーストラリアはタレント揃いなので、一人一人がしっかりディフェンスをするのが大事になると思います。攻撃ではフィンランド戦の終盤に入った3ポイントの勢いを、そのまま持ち込みたいですね。オーストラリアは高さもフィジカルもありますし、ホーキンソン選手や雄太さんの頑張りが必要になると思います。

 ヨーロッパ勢から日本代表が初勝利というのは、2016年にBリーグができて日本代表に力を入れていこうという中で、雄太さんや(八村)塁のようなNBAで活躍するような選手が出てきて、さらに河村選手や富永選手みたいな若手も出てきている。それが融合した勝利だったと思います。この勝利がどれだけ世間に影響を与えるか分かりませんが、サッカーの日本代表だったり、ラグビーの日本代表だったりが世間を賑わせたように、バスケットもそういう存在になりたい。そのきっかけの一つになればいいと思います。





[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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