森保ジャパンに最も適したCFは?伊東、三笘のサイド攻撃に呼応できる前田大然が軸か

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爆発的なスピードと当たり負けしないタフさを備えた前田。周囲との愛称ではこの男が最適化(C)Takamoto TOKUHARA

 6月15日に行われた豊田スタジアムでのエルサルバドル戦を6-0で完勝した日本は、舞台をパナソニックスタジアム吹田へと移しペルーと対戦した。結果は4-1と勝利。日本は実力の差を見せつけるゴールラッシュで相手を撃破する、鮮やかな連勝で6月シリーズを終えた。

【動画】4ゴールで快勝!三笘、伊東らが躍動したペルー戦のハイライト映像





 今回のペルー戦は先のエルサルバドル戦のように相手の低調によって一方的となった内容とは違い、序盤は両国のサポーターたちの大声援に背中を押される形で、攻撃精神がはやり立ち、長所を出し合う激しい攻防が展開された。そうしたなかで日本はハイプレスとサイド攻撃を武器に、徐々にペースを握っていくと次々と得点を重ね、南米の難敵を力でねじ伏せた。

 日本の先発メンバーは攻撃の核となる両サイドに張るFWに、三笘薫と伊東純也のドリブラーが名を連ね、中盤の攻撃的MFには鎌田大地を配置。守備の要のGKはポルトガルリーグで活躍する中村航輔が復帰を果たした。そして、攻撃を最前線でリードするCFには、スコットランドリーグ得点王の称号を手に、代表の舞台に戻って来た古橋亨梧がピッチに立った。

 このペルー戦は2026年ワールドカップ本大会を目指すチームとなってからの、これまでの3試合と比較して、もっとも戦い方が明確に示された90分間になったと言える。選手たちが攻守に渡って共通意識を持ち、その戦術を遂行することによってプレーに戸惑いがなくなり、流れるようなスピードのある展開を生み、ダイナミックなプレーが随所で披露された。

 特に攻撃に転じた際には、ふたつのパターンで相手守備陣を攻略していった。ホームのサムライブルーは中盤での激しいボールの奪い合いに勝利すると、前線にスルーパスを繰り出し呼応した選手がペルーゴールへと迫って行った。また、サイドに張った三笘と伊東にボールが渡ると、彼らは得意としている高速ドリブルで相手守備網を突き破り、ゴール前へラストパスを供給。さらにふたりはサイドチェンジとなるロングキックを織り交ぜてペルー守備陣を揺さぶった。

 日本は中盤からのグラウンダーを多用した縦パスと、サイドから相手ゴール中央へとボールを送る多彩な崩しでペルーDF陣が立ち塞がる最深部へと迫り、4ゴールを奪取したのだった。

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