井上尚弥への「名誉挽回の時が待ち遠しい」燃えるフルトンの再戦願望に米メディアが脚光「言い訳はいくらでもできた」

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 一方で同メディアは井上戦について、「フルトンは自分が仕事を成し遂げられないとは微塵も思っていなかった。がしかし、8ラウンドを終えたところでイノウエが噂以上の男であると気づかされた」と指摘。そして、次のようにエモーショナルに指摘する。

「フルトンはすぐにリングを降り、ロッカールームに直行した。元WBO・WBCスーパーバンタム級王者になった男にとって、この夜は何もかもがうまくいかなかった。言い訳はいくらでもできた。日本の時差のせい、過酷な減量のせい、フルトンがリングに上がる前にケガをしていた可能性もあった。
 しかし、フルトンの口から言い訳のような言葉は出なかった。その代わりに、近くの鏡に向かって歩き、自分自身の姿をじっくりと観察した。そして、自分にこれまで以上にハードワークする必要だと認識したのだ」

 世界が熱視線を向けていた一戦。そこでフルトンは初めて負けた。それでも『Boxing Scene』が指摘したように言い訳を漏らさなかったところに、彼が「難攻不落の王者」として声価を高めた理由が見えた。

 目下、井上はWBA・IBF同級王者のマーロン・タパレス(フィリピン)との4団体統一戦に向けて進んでいる。それだけにフルトンが切望するリベンジが即座に叶う可能性はない。それでも「彼に対する名誉挽回の時が待ち遠しいんだ」と29歳は前を向く。

 はたして、両雄が再会する時は訪れるだろうか。





[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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