井上尚弥戦で得た「学び」 難攻不落の王座から陥落したフルトンが語った“怪物”「俺にチャンスを与えてくれた」

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井上に打ちのめされたフルトン。そこからいかに這い上がるのかが注目される。(C)Getty Images、(C)Takamoto TOKUHARA/CoCoKARAnext

 衝撃的な敗北からいかに這い上がるのか。米国の名手の“再起”に熱視線が注がれている。

 現地時間4月30日に元WBC&WBO世界スーパーバンタム級王者のスティーブン・フルトン(米国)は、6月15日(現地)にラスベガスで、WBA世界フェザー級6位のルイス・ヌニェス(ドミニカ共和国)と戦うと公表した。

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 米老舗誌『The RING』によれば、6月1日に控えるニック・ボール(英国)戦でWBA世界同級王者レイモンド・フォード(米国)が防衛に成功し、王座を返上すれば、ヌニェス戦が王座決定戦に昇格する可能性もあるという。

 フルトンにとっては、現スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(大橋)に敗れた昨年7月以来の試合だ。

「俺はより強く、より良く、より賢くなって戻ってくる」

 対峙した“怪物”を前に成す術なく8回TKOでキャリア初黒星を喫した井上戦後に29歳の元王者はそう語った。ゆえに「難攻不落の王者」から一転して敗者となった彼が当時に抱えたショックは想像に難くない。

 敗戦から約2か月後にトレーニングを再開したというフルトン。『The RING』で「俺はイノウエから何かを奪うようなマネはしない」と強調したうえで、井上戦をこう回顧している。

「あの試合で俺は多くのことを学んだ。もっとハードにトレーニングすべきだった。それ以外のことはあまり言いたくない。そして(試合に向けた)考え方も変わったと思う。自分の武器が増えたし、そこから乗り越えた」

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