大谷翔平が「野球小僧」に戻った時、何かが起きる 勝利を渇望する偉才のドジャース移籍が楽しみすぎる理由

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恩師が振り返った「翔平らしさ」が出る時

敵はもちろん、自軍をも驚かせた大谷のバントヒット。これには偉才なりの考えがあった。(C)Getty Images

 結局、イタリア戦で飛び出したヒットはバントでの1本だけだった。それでも本人は「無理に引っ張った打球が正面にいってゲッツーというのが最悪のシナリオ。リスクを回避しながら、なおかつハイリターンを得られるチョイス」と振り返るとともに、当然と言わんばかりに言い切っている。

「日本代表の勝利より優先する自分のプライドはなかった」

 全てはチームを勝たせるために考え抜いた“最善策”。当時、「全く(バントの)指示を出していなかった」と明かした栗山英樹監督は、愛弟子の咄嗟の振る舞いを「翔平らしい」と目を細めながら回想した。

「ずっと彼を見てきて、翔平らしさが出るときっていうのは、実はああいうときで。投げる、打つは別として、『この試合は絶対勝ちにいくんだ』と、野球小僧になりきった時に彼の素晴らしさが出る。翔平の話ってあんまりしないですけど、そういう彼の想いって見てる人も感じてくれたと思う。そういう魂を持ってやるんだっていうところが見れたのは良かったと思う」

「翔平の話ってあんまりしない」という指揮官が、率直に評価する姿は印象深かった。

 ここで勝たなければいけないんだ――。大谷は一般的には重圧がかかる場面ほど真価を発揮してきた。先述のイタリア戦に代表される事例を考えても、来る新シーズンは楽しみでしかない。

 今オフのドジャースは総額12億2600万ドル(約1772億5000万円)の大補強を行ったのは周知の通りだ。元々スター軍団だったロースターに、山本由伸やタイラー・グラスノーといった実力派を加え、より厚みを持たせた。「勝って当たり前」のチームを作り上げたのである。

 ライバル球団は「打倒・ドジャース」を掲げ、地元ファンはワールドシリーズ制覇を切望する。そんな勝って当たり前という環境に身を投じ、重圧が増すなかでプレーすることで、大谷はいかなるケミストリーを生み出すのか。あのWBCでも見られなかった偉才の姿を、我々は目の当たりにできるかもしれない。





[文/構成:羽澄凜太郎]

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