一夜限りの花火大会か、覚醒は本物なのか 「爆発と沈黙」を繰り返す阪神・佐藤輝は大活躍の後こそ真価が問われる

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佐藤は今季2度目となる1試合2発を放った(C)産経新聞社

 この2発は真の覚醒か、それとも一時の花火なのだろうか。阪神・佐藤輝明内野手が20日の広島戦(甲子園)で2本塁打を含む4安打6打点という大暴れをみせた。

 初回に開幕3連勝中と好調だった森翔平から先制の6号2ラン。前日に追い抜かれた巨人・岡本和真にすぐさま並んでみせた。3回には右翼へ適時二塁打。そして5回には、代わった2番手の鈴木健矢から、試合を決定づける7号3ランを放ってみせた。

【動画】再現性の高いバックスクリーン弾 1試合6打点の佐藤輝明の豪快アーチ

 快勝で同一カード3連敗を阻止し、チームを2位浮上へ導いた。また、今季の阪神は12球団で唯一、本拠地球場でホームランが出ていなかった。そんな負の連鎖も断ち切った。

 試合後のヒーローインタビュー。「最高です。手応えはあったんですけども、2本ともギリギリだったので良かったです」。中堅バックスクリーン左へ運んだ2発をまずは殊勝に振り返った。

 7本塁打、17打点はともに両リーグトップに浮上した。「そんなにうまくいかないと思うんですけど、調子いいときも悪いときも、しっかり打てるようにやっていきたいと思っています」。まだ開幕20試合にも達していない。慎重に言葉を選びながらではあったが、5年目のシーズンへの自信もにじませた。

 佐藤輝の1試合複数本塁打は今月5日の巨人戦以来で、通算8度目。ただ今回はいずれも中越えへ運んだ。中堅方向への2本は初めてだ。これまで引っ張るだけでなく、中堅から左方向への打球を一つのテーマに掲げてきた。キャンプでの打撃練習も、そのテーマを意識した内容が多かった。投球のコースに逆らうことなく、広角に鋭い当たりを飛ばす。類い希な肉体を持ち、ポテンシャルは誰もが認める大器に、求められてきた打撃がいよいよ身についてきた。

 1試合6打点も、2023年5月14日のDeNA戦でマークした自己最多7打点にあと1と迫った。

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