6年ぶりリーグ優勝へ導いた山田哲人 かつての背番号「1」が継承者へ送るエールとは

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今シーズンは「真価・進化・心火」をチームスローガンに掲げ、戦ってきた。

「2020年に蒔いた種を収穫すべく、真の価値(勝ち)にこだわる」
「チーム全員が課題に向き合い、プレーでファンに『進化』した姿を届ける」
「ベテランから若手まで切磋琢磨し、心ひとつに『心火』の炎を灯す」

その言葉通り、2年連続最下位に沈んだ悔しさを胸に、奥川や村上といった若手から石川や青木らベテランまで、チーム一丸となって一戦一戦を戦った。

そんなチームを、人一倍責任感をもち、まとめてきたのがキャプテンの山田哲人だ。

昨年取得した国内FA権を行使せず残留を決意。オフの会見では「自分は元気も覇気もないかもしれない。でも野球に対する姿勢や考え方、一番は結果で引っ張っていけたら」と、自ら主将に立候補したことを明かした。

キャプテンマークをつけて臨んだはじめてのシーズンでの優勝。

優勝会見で山田は、

「一番はホッとしています。今年は主将をさせていただいて、周りを見ながら15年より視野を広く、プレーできたのかなとは思いますし、そういうところは違うのかなと。違ううれしさがあります」

と、安堵の表情を浮かべた。

今年は侍ジャパンの一員として東京五輪代表にも選出。全5試合に先発出場し、準決勝での走者一掃タイムリーをはじめとする、通算打率.350本塁打1、3盗塁などの活躍で、大会MVPにも輝いた。

今季の山田の活躍ぶりに、現役時代ヤクルトで同じ背番号「1」を背負った岩村明憲氏は、こう期待の言葉を述べている。

「彼は、チームにとどまらず、球界を背負っている選手。1人でも多くの野球ファンをとりこにして欲しいなと思います。もっともっと野球界全体のことを考えて欲しい。それができる選手なので。そういうパフォーマンスを見せて欲しい」

その言葉通り、今や実力・人気共に絶大な山田は球界を代表する選手の1人。

東京五輪で金メダルを獲得し、「世界一」を経験した山田が次に目指すのは、悲願の「日本一」。

「ここまできたら日本一になりたいので、CSを勝ち抜いて、日本一になれたらなと思います」

チーム20年ぶりとなる悲願達成へ、最後まで背番号「1」の男に期待したい。





[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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