悲劇の死の前に見せた「英雄的行動」 元同僚を救った元中日ブランコ氏に賛辞止まず「仲間は奇跡的に生き残った」

中日でプレーし、規格外のパワーを発揮したブランコ氏。(C)産経新聞社
ショッキングな事故に哀しみが広まっている。
現地時間4月8日、ドミニカ共和国のサントドミンゴにあるナイトクラブ「ジェットセット」の天井が崩落。プロ野球の中日などで活躍したトニ・ブランコ氏が43歳で亡くなったほか、MLB13球団を渡り歩いたオクタビオ・ドーテル氏が巻き込まれ、死亡が確認された。
名手の悲劇的な死に衝撃が広まる中、小さくない注目を集めたのは、ブランコ氏が事故の直前に行っていた行動だ。ドミニカ・メディア『Z101』のMLB担当記者であるヘクター・ゴメス氏が自身のXで発信したところによれば、現場にいた西武、オリックスで計4年プレーしたエステバン・ヘルマン氏がトイレから自席に戻った際に、天井の一部落下に気づいたブランコ氏が咄嗟に身体を突き飛ばし、助けていたという。
オリックス時代の同僚を救ったブランコ氏の勇気ある行動は称賛を集めた。英紙『Daily Mail』は「ブランコの英雄的な最期の行動によって、突き飛ばされながらも天井の直撃を免れた仲間は奇跡的に生き残った」とリポートした。
1 2