伝統のF1モナコGPは波乱の連続 3時間の総レース時間規定が適用され、大会14年ぶりの短縮レースに

タグ: , 2022/5/30

モナコGP初制覇を果たしたレッドブルのセルジオ・ペレス(((c)RedBull Content pool)

 レースが再開されたのは午後11時5分。雨もやんで順調に周回を重ねていったが、今度は25周目過ぎに大クラッシュが発生し、2度目の赤旗が出てしまった。ハースのミック・シューマッハーが後半区間のプールシケイン手前で単独スピンを喫し、バリアーに激しく突っ込んだ。車体後部が引きちぎられる大きな事故で、車両の撤去とバリアーの修復でレース再開にさらに時間を要した。その結果、最大3時間と定めた総レース時間規定が適用され、日本時間30日午前1時過ぎに64周でレースはゴールを迎えた。

 レースが大幅に短縮された場合はポイントが半分になる場合もあるが、今回は当初のレース距離の75%を走っていたことから選手やチームにはフルポイントが与えられた。欧州のメディアによると、国際自動車連盟の広報担当者は降雨によるスタート進行の遅れについて「この週末にウエットコンディションで1度も走っていないこともあり、安全上の理由でこのようになった」と説明している。

 優勝はペレスで、2位以下はフェラーリのカルロス・サインツ(スペイン)、レッドブルのマックス・フェルスタッペン(オランダ)、ポールスタートだったフェラーリのシャルル・ルクレール(モナコ)などの順。アルファタウリの角田裕毅は17位だった。

[文/中日スポーツ・鶴田真也]

トーチュウF1エクスプレス(http://f1express.cnc.ne.jp/)


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