三嶋氏がプロゴルファーを目指す新たな挑戦を始めた(C)産経新聞社
現役時代は横浜DeNAベイスターズで投手として活躍し、黄色靭帯骨化症という難病とも向き合ってきた三嶋一輝氏。2025年限りで現役を引退した右腕が、新たな挑戦としてゴルフに本気で向き合う決断を下した。
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来年のプロテスト受験も視野に入れる異例のチャレンジ。その原動力となっているのは「プロゴルファーになりたい」という結果ではなく、再び何かに夢中になれる喜びだ。
「現役を引退して、解説をはじめいろんな仕事をさせてもらっています。その中で、また小さい頃に野球に夢中になった時のような感覚になれたのがゴルフだったんです。やるからには、とことんやってみたいなと思いました」
プロ野球選手時代、ゴルフはあくまで趣味や息抜きの一つだった。しかし競技として向き合うなかで、その奥深さに引き込まれていったという。
「正解がないんですよね。野球もそうですけど、『こうしたら必ずこうなる』というものじゃない。毎日同じようにボールを打つことも難しい。その難しさに魅力を感じます」
コントロールしきれない競技だからこそ、面白い。
その感覚は、幼少期に抱いていた野球への情熱を思い出させてくれた。
「野球を始めた頃からプロ野球選手になりたいと言っていましたけど、信じてくれる人はほとんどいませんでした。でも上手くなりたい一心で毎日夢中になっていた。その過程が本当に楽しかったんです」
35歳まで続けたプロ野球人生を振り返っても、強く残っているのは結果よりも道のりだ。
「今思えば、プロ野球選手になれたことより、その道中で必死になっていた時間が楽しかった。また競技は違っても、そういうものに出会えたことがうれしくて仕方ないんです」
本格的に競技として取り組み始めたのは今年7月頃。すでにコーチの指導を受けながら練習を重ねており、来年のプロテストも見据えている。
ベストスコアは65。競技会にも出場し、ゴルフに真剣に向き合う選手たちから刺激を受けてきた。だからこそ本人は「足りないことばかり」と語り、さらなる高みを目指して努力を続けている。
「プロの方からは『厳しい世界だ』とみんな口をそろえて言われます。プロとして生活している人たちは、僕なんか比べものにならないくらい努力している。それは野球をやっていたからこそ分かります」