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「上半身だけで投げるのではなく…」阪神に現れた24歳剛腕はなぜ163キロをマークできたのか 元近鉄OB佐野慈紀氏の考察「あれだけのパフォーマンスを見せれば打たれない」

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 チームでは守護神として圧巻の成績を残したロベルト・スアレスと並ぶ163キロとなった。特に評価するのが、その洗練された投球フォームだ。「体の使い方がすごくいい。軸がしっかりしているから、上半身だけで投げるのではなく、体全体で投げられている。それが投げっぷりの良さに出ている」とコメント。下半身からしっかり連動してボールに力を伝えられていることで投球の質の高さを保てているとした。

 その上で「セ・リーグのバッターはパワーで押してくるピッチャーにそんなに多くない。あれだけのパフォーマンスを見せれば、早々打たれないだろう」と今後の活躍にも太鼓判を押した。

 ただ、さらなる成長に向けては課題もあるという。「まだフォークやカット系の変化球が、そこまで絶対的な武器になるボールとまではいかない。スピードの強弱だけでなく、バッターに慣れられて対応されたときにタイミングをどう外すか。再現性をしっかり身につけられるかが大事だ」と、プロの壁を乗り越えるための「もう一工夫」の必要性も説く。

 目指すリーグ連覇に向け過酷な夏場を乗り切るための最大のピースとして、この剛腕が猛虎のブルペンを支え続けられるか、引き続き注目だ。

【さの・しげき】

1968年4月30日生まれ。愛媛県出身。1991年に近鉄バファローズ(当時)に入団。卓越したコントロールを武器に中継ぎ投手の筆頭格として活躍。中継ぎ投手としては初の1億円プレーヤーとなる。近年は糖尿病の影響により右腕を切断。著書「右腕を失った野球人」では様々な思いをつづっている。

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