激動の後半になぜ日本は負けたのか? 1-0で迎えたハーフタイムの舞台裏 ブラジルを蘇らせた名将アンチェロッティの「言葉」とは?【W杯】
そんな空気を一掃したのが、チームを指揮するイタリア人監督のカルロ・アンチェロッティだった。日本に対して「尊敬すべきチームで、組織力が高く、危険な相手だ」と警戒していた御年67歳の名将は、「私自身は苦しいとは思っていなかったし、自信もあった。途方に暮れるような状態ではなかった」と勝負所を見据えていた。
66分からピッチに送り込まれ、日本を奈落の底に突き落とす一撃を決めるマルティネッリは、アンチェロッティとのやり取りを打ち明けている。
「アンチェロッティは本当に天才的な人だ。あのハーフタイムに、彼は僕らに自信を与えてくれた。『必ずゴールは決まる。そうすれば、試合の流れを変わる』と言ってくれたんだ。だから、僕らが日本から得点できないとは思わなかった。それに何よりも彼の落ち着きを感じた。その振る舞いは僕らを安心させてくれたんだ」
試合後に「サッカーでミスは付き物。完璧な人間などいない。だから、ミスをしないのは不可能。だが、私の選手たちは前に進む方法を知っている」と淡々と振り返ったアンチェロッティ。この不気味なまでの落ち着きこそが、冷静さに欠けたブラジルを豹変させ、日本から勝利を掴み取った要因と言えよう。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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