日本を警戒し過ぎたのか 後半の“戦略的ペースダウン”の原因を蘭代表名手デヨングが証言「勝利を手にした感覚もあった」【W杯】
中盤で攻守の要として気の利いた仕事を果たしたデヨング(C)Getty Images
オランダ代表にとっては痛恨のドロー。かたや日本代表にとって十分すぎるほどの価値あるドローとなった。現地時間6月14日に行われた北中米ワールドカップ(W杯)グループリーグF組の初戦である。
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1点のビハインドを背負っていた日本が88分にCKから最後は鎌田大地がねじ込んで追いつき、2-2で勝ち点1を回収した一戦。スコアレスで終わった前半から両チームが戦術的に相手を探り合い、わずかな綻びも許さない緊張感のある展開が続いた中で、「自業自得」とも揶揄される形で崩れたのは、オランダだった。
試合後に「相手を過小評価している人が多い」と語ったロナルド・クーマン監督は、「我々を怖がっていた」という日本に対しても過信はせず。64分にクライセンシオ・サマービルのカットインからの弾丸シュートで2-1として徐々に守備的なシステムへとチームを可変。71分に前線で起点となっていた3選手を一気に入れ代え、その後も84分までに残りの2枚を交代。逃げ切りに入ったかのように自陣に引いて守りを固めた。
しかし、先述の通り、守備的な策は裏目に出た。あらゆるスポーツに“タラレバ”は付き物だが、「守備に徹したことは悪いとは思わない」と頑なだったクーマン監督が、前線で機能していたタレント陣を我慢強く使い続け、攻勢を強めていたらどうなっていたのか。紙一重の攻防だったからこそ興味は尽きない。
では、実際にプレーをしていた選手たちは戦術変更をどう捉えているのか。専門メディア『Voetbal Primeur』の取材に応じた中盤の要であるフレンキー・デヨングは「2度もリードしていたら、とにかく勝ちたいものでしょ。実際、勝利を手にしていた感覚もあったんだ」と偽らざる本心を打ち明けた上で、終盤の戦いを冷静に振り返っている。












