観る、知る、楽しむ――世界最高峰スポーツの感動と裏側を日常に届ける総合メディア

「情報戦は隠すだけじゃない」クーマン監督の“手の内バラし”に応戦した森保ジャパン “秘策”前田大然とセットプレーの駆け引きが生んだ激闘【W杯】

タグ: , , , , 2026/6/16

采配も含めて守備的に戦ったクーマン監督の判断をオランダ国内から疑問視する声が上がっている(C)Getty Images

 両チーム共に、重大なミスは無かった。一方、スーパープレーはあった。64分のサマーフィルのゴールは流れを含めてスーパーだったし、中村敬斗のゴールも久保建英のお膳立てを含めてスーパーだった。

 そして、もう一つ。セットプレーだ。オランダはFKから。日本はCKから。両チーム共に1点ずつ決めた。

 50分、渡辺剛に対する背中ドンをスルーした主審には閉口だが、フィルジル・ファン・ダイクのヘディングはやはり脅威。失点を喫した。他の場面でもキッカーのティジャニ・ラインダースの精度が高く、前半のCKではドニエル・マレンが二度もドンピシャリのヘディングを見舞ってきた。「残念、そこは鈴木彩艶だ!」と強がりつつも、普通に決定機。

 日本のCK守備はマンツーマン。4分、オランダの最初のCKで、誰が誰をマークするかは確認できた。マレンに付いたのは、前田大然だ。基本的にFWの選手はマーキングに慣れておらず、下手。さらに前田は空中戦タイプではない。渡辺剛や伊藤洋輝らに付かれているファン・ダイクらを狙うより、前田に付かれた178センチのマレンをねらうほうが容易いと考えたのだろう。前半の残る2本のCKは、どちらもマレンがターゲットだった。

 日本はマンツーマンで守っているので、オランダの選手がゴール前に入って来なければ、日本の空中戦に強い選手は全員ゴールエリアの外にいる。あえて孤立させた状態で、ゴール正面のマレンをねらう。マレンは背中でストーンの谷口彰悟をブロックしつつ、ボールに被った前田の裏で競り勝ち、二度合わせた。

 後半は日本がこの対応を修正し、前田と谷口の位置を入れ替えて挟むようにしたが、オランダはマレンねらいをやめ、他の箇所をターゲットに切り替えた。この微妙な駆け引き。クローズドな試合こそ、ディテールが結果を分ける。

 最後にそれを痛感したのは、オランダのほうだった。

 88分、日本はCKから小川航基が起死回生のヘディングを見舞い、鎌田の頭をかすめて同点。オランダはゾーン+マンツーマンでCKの守備を形成したが、小川は特に誰かがブロックしたわけでもないのに、マンツーマンから解放され、フリーになっていた。ちょっと不思議な場面だった。

関連記事

「サッカー」新着記事

『CoCoKARAnext』編集スタッフ・ライターを募集

CoCoKARA next オンラインショッピング

PICK UP ユメロン黒川:寝姿勢改善パッド「nobiraku」 寝ている間が伸びる時間

腰が気になる方!腰まわりの予防に、試してみませんか? 寝ている間が、ととのう時間。 nobirakuはパフォーマンス向上の為の“大人のお昼寝”にも最適!

商品を見る CoCoKARAnext
オンラインショップ

おすすめコラム