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「情報戦は隠すだけじゃない」クーマン監督の“手の内バラし”に応戦した森保ジャパン “秘策”前田大然とセットプレーの駆け引きが生んだ激闘【W杯】

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小川がほぼフリーでヘッドを放てたのは、チームとしての狙いが結実した結果だ(C)Getty Images

 オランダのマンツーマン担当は4枚だ。そのときマークした相手は、冨安健洋、伊藤洋輝、谷口彰悟、塩貝健人の4人。

 …………え、塩貝? もちろん、ヘディングでも点を取る選手ではあるが、少なくとも小川と比べれば、小川のほうがマークの優先度が高いのでは、と日本人の某は思う。

 どうやらオランダは直前のCKでは、冨安ではなく小川をマークしていたが、その場面ではキッカーの伊東純也がニアサイドの冨安へ向けて蹴ったので、小川から冨安にマークを入れ替えたようだ。それによってフリーになった小川が、今度はボールへ向かった。

 見事なCK設計だ。コースのサインはキッカーの伊東が出しているが、それに合わせて相手のマークから漏れたフリーの選手が走り込む。その際、他の選手はストーンをブロックしたり、外へマークを連れ出してスペースを空けたりと任務を遂行。その連系が取れており、よく準備されていると感じた。

 鎌田もストーンのファン・ダイクをさり気なくブロックし、小川にスペースを与える黒子に徹した。結果的には彼自身の頭に当たって、黒子が得点者になったが、それは棚からぼた餅というより、仕事のご褒美でもあっただろう。

 いやはや。クローズド・ゲームは、まさにディテールが勝敗を分ける。シビれる駆け引きだった。まあ、次かその次では、オープン・ゲームも見たいけれども。

[文:清水英斗]

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