観る、知る、楽しむ――世界最高峰スポーツの感動と裏側を日常に届ける総合メディア

「情報戦は隠すだけじゃない」クーマン監督の“手の内バラし”に応戦した森保ジャパン “秘策”前田大然とセットプレーの駆け引きが生んだ激闘【W杯】

タグ: , , , , 2026/6/16

オランダ戦では左シャドーに前田を起用したが、果たしてチュニジア戦は…(C)Getty Images

 すでに情報戦は始まっている……。

 北中米ワールドカップに臨むサッカー日本代表は、現地で強化親善試合を全く組まない異例の準備で、本番のオランダ戦を迎えた。そこに出てきた秘密兵器が、左シャドーの前田大然だ。彼が縦ズレしながらプレスへ行き、反対の久保建英はガクポ対策のために低い位置に留まる。対オランダとして理にかなった左高右低のプレッシングは、後半に入るとオランダに修正対応されたが、少なくとも前半は効果を発揮していた。

【動画】中村敬斗の右足! 小川航基のヘディング!! オランダ相手に見舞った大会初戦のファインゴールの映像を見る

 なるほど、これが情報戦か!

 そういえば、過去のワールドカップは常に日本のスタメンが前日に漏れていたのに、今回は目にしなかった。素晴らしいシャットアウト効果だ。

 ……それなのに、あの人ときたら。

 オランダが現地時間6月8日に行った親善試合のウズベキスタン戦の前日会見で、ロナルド・クーマン監督は「メンバーは日本戦と同じになる」と発言。そして、本当にそのメンバーが日本戦に並んだ。は……? ワールドカップは情報戦って聞いたんですケド……。スタメン起用だけじゃない。日本の攻撃は特異な5トップなので、それに対しては4枚では守り切れない。5枚目が必要になる。その役目はフレンキー・デ・ヨングだと。そして……本当にそのままだった! 底なしの拍子抜け!

 これが余裕の表れとは思えない。日本のことは強く警戒していたし、実際に試合は90分間、オープンな時間帯がほとんどなし。両チーム共に徹底した5-4-1撤退でトランジションを管理しまくった結果、試合はまるでターン制競技かのように、互いの攻撃と守備が規則正しく繰り返された。

 スコアは思ったより動いたものの、内容は徹底したクローズド・ゲーム。正直、当事者でなければ、つまらない試合だったと想う。

 この閉じられた試合を終え、クーマンのコメントを改めて読み返すと、そこで思うことは……情報戦って、隠すだけじゃなくて、実は伝えることも情報戦? つまり、あのクーマンの手の内ばらしは……。

「森保、わかってんな?」
「この消耗がキツいF組で馬鹿なオープンゲームなんかやったら、共倒れだぞ?」
「このF組は1位突破でも2位突破でも3位突破でもキツい。順位にこだわる意味はないぞ?」

 と。実はそういうことだったんじゃないかと、趣味:穿った見方の某としては思う。

 まあこれらは半分冗談としても、日本のワールドカップ初戦でこういうクローズドな試合はあまり記憶にない。それだけ日本代表が大人のサッカーをするようになり、また、強豪オランダを慎重にさせるほどの実力が備わった、ということかもしれない。

 これだけ徹底的にバランスが保たれると、試合を動かす要素は、大雑把に言えば3つしかない。重大なミス、スーパープレー、セットプレーだ。

関連記事

「サッカー」新着記事

『CoCoKARAnext』編集スタッフ・ライターを募集

CoCoKARA next オンラインショッピング

PICK UP ユメロン黒川:寝姿勢改善パッド「nobiraku」 寝ている間が伸びる時間

腰が気になる方!腰まわりの予防に、試してみませんか? 寝ている間が、ととのう時間。 nobirakuはパフォーマンス向上の為の“大人のお昼寝”にも最適!

商品を見る CoCoKARAnext
オンラインショップ

おすすめコラム