なぜアルゼンチンは負けないのか? 逆転劇に涙したメッシが証言するエジプト戦の舞台裏「正直言って、今日が最後の試合だと感じた」【W杯】
エジプト戦後に人目をはばからずに涙したメッシ(C)Getty Images
まさに劇的。筆舌に尽くしがたい逆転劇だった。
現地時間7月7日、北中米ワールドカップ(W杯)のラウンド・オブ16で、エジプト代表と対戦したアルゼンチン代表は3-2で勝利。見事に連覇に向けて前進した。
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アルゼンチンは崖っぷちに立たされていた。15分に先制を許した前半はエースであるリオネル・メッシがPKを止められるなど攻守を連発した相手GKの牙城を崩せず。0-1で迎えた後半も67分にカウンターからムスタファ・ジーコの追加点を奪われ、79分まで0-2とビハインドを背負っていた。
精神的にも追い込まれていた“世界王者”だったが、そこから怒涛の巻き返しを見せた。79分にメッシの正確無比なクロスをクリスティアン・ロメロがヘディングで叩き込んで1点差ににじり寄ると、83分には再三の決定機を決めきれずにいた背番号10が、鮮やかなボレーシュートをねじ込んで同点。そして後半アディショナルタイム2分に速攻から最後は攻め上がったエンゾ・フェルナンデスがヘディングシュートを決めて逆転した。
試合終了直後に思わずメッシが感涙する起死回生の勝利だった。一部では、VARによって得点が取り消されたエジプト側に不利な判定があったとする意見も上がったが、79分に1点を返してからのアルゼンチンの勇猛果敢な勢いは、勝因が誤審によるものではないと感じさせる迫力があった。
なぜ、敗北を目前にしてアルゼンチンの面々は“甦った”のか。歓喜するイレブンのコメントからは、「ある男」の存在が浮かび上がる。それがメッシだ。
試合後にアルゼンチンのニュース局『telefe』の取材に応じたフェルナンデスは、「何と言っても最大の模範であるレオ(メッシ)を見ていた……。彼が決して諦めず、常に前へ進み続ける姿。あれはまさに僕らの真の模範だ」と告白。不世出のナンバー10がいかに巨大な存在あるかを語った。
「まだ、彼を家に帰すのは早すぎると思っていた。逆境にあっても、彼は常に前進し続けることが可能だと示してくれている。そして今日という日は、その努力に対する大きなご褒美だ」












