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「狂気の沙汰だ」FIFAとトランプ大統領の“思惑”に疑念 米代表FWの出停処分取り消しに広まる疑義 クロップ氏らが怒りの声「みんな分かっている」【W杯】

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W杯開催に向け、蜜月の関係を築いてきたインファンティーノ会長とトランプ大統領(C)Getty Images

FIFAと米政府が交わした3度の電話

 アメリカと国際サッカー連盟(FIFA)に疑義が向けられている。

 キッカケとなったのは、FIFAが公表した一つの決定だった。現地時間7月2日に行われた決勝トーナメント1回戦のボスニア・ヘルツェゴビナ戦でレッドカードを受けていたアメリカ代表FWフォラリン・バログンの出場停止処分(1試合)を「1年間猶予する」と発表したのだ。

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 VAR判定の末のジャッジであったこともあり、同試合後に「いかなるチームもレッドカードや出場停止処分に対して異議申し立てを行うことはできない」と発信していたFIFA。だが、前代未聞の決定は下った。

 背景にあるとされるのは、今大会のホスト国であるアメリカへの“迎合”だ。米メディア『The Athletic』をはじめとする複数メディアは、ドナルド・トランプ大統領がFIFAのジャンニ・インファンティーノ会長と3回も電話で会合。「裁定変更が確実に実施されるように働きかけた」と報じている。

 英紙『The Guardian』の取材に応じているFIFAの懲戒委員会は“処分保留”の決定は「懲戒規定27条に基づいている」と述べている。同規定は、当該する処分が八百長に関係しないケースであった場合に出場停止処分の執行を一時停止できるというもの。適用期間中の今後1年間で同様の退場処分がない限りは出場停止処分が保留されるという。

 実際、同様のケースは過去にもあった。2025年11月のW杯欧州予選のアルメニア戦でクリスティアーノ・ロナウドが肘打ちで一発退場。今大会のグループリーグ初戦と第2戦も出場停止処分が継続されるところだったが、この27条が適用され、出場を続けている。

 また、今大会で3得点3アシストと絶好調のバログンは、現地時間7月5日に「サッカーをプレーしたことがある人なら、どうしても避けられない状況がある」と説明。ボスニア・ヘルツェゴビナ戦で退場を命じられたプレーの退場処分が「不当だ」としている。

 だが、以前から蜜月の関係を公にしてきたFIFAと米政府だけに、やはり“ウラ”を疑わずにはいられない。バログンの処分に対してもトランプ大統領が自身のSNSを通じ、「正しいことを行い、重大な不平等を覆してくれたFIFAに感謝する!」と投稿。FIFAへの圧力を匂わせたことで疑義は深まっている。

 無論、サッカー界ではハレーションが広まる一方だ。

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