「物議を醸すと思った」前代未聞の“レッドカード取り消し”に揺れた心 米代表FWが母国番組で騒動に本音「仲間の間にも緊張感があった」【W杯】
出場停止処分が覆る異例の措置を受けたバログン。その胸中は大きく揺れていた(C)Getty Images
自らに下った“前代未聞の決定”に本心は揺らいでいた。
現地時間7月14日、米ニュース局『CBS』の番組に出演したサッカーのアメリカ代表FWフォラリン・バログンは、今夏の北中米ワールドカップ(W杯)で自身が受けたレッドカードによる出場停止処分を、国際サッカー連盟(FIFA)から「1年間猶予する」とされた一件について「大きな物議を醸すことになると思った」と振り返った。
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まさに異例の措置だった。決勝トーナメント1回戦のボスニア・ヘルツェゴビナ戦で、相手選手の足首を踏みつけてしまったバログンはVAR判定の末に一発退場。映像チェックを行ったラファエル・クラウス主審ら担当審判団の意志を支持したFIFAも「いかなるチームもレッドカードや出場停止処分に対して異議申し立てを行うことはできない」と断言。アメリカ代表の絶対的なエースへの判定は「覆るものではない」と誰もが覚悟していた。
しかし、事態は急転直下で動いた。米メディア『The Athletic』によれば、ホワイトハウスのワールドカップ・タスクフォースの事務局長であるアンドリュー・ジュリアーニ氏が、ボスニア・ヘルツェゴビナ戦後に“処分撤回”を画策。相談を受けたドナルド・トランプ大統領が、FIFAのジャンニ・インファンティーノ会長に3度も“直電”。同会長曰く「適切な機関」によって検討された結果、バログンの出場停止処分は覆った。
結局、決勝トーナメント2回戦でベルギー代表に敗れ、アメリカは敗退が決まった。だが、試合前に「極めて不公平だ」「私がFIFAに再審査を要請した。ある非常に尊敬されている人物と話をした」と公言したトランプ大統領の発言もあって、世界で“政治介入”を認めたFIFA、そしてホスト国であるアメリカへの批判が噴出した。













