井上尚弥は「悪夢の象徴」 米メディアが伝えた“怪物に敗れた者”の衝撃の証言「足が身体の下でグニャグニャになっているような感覚しかしなかった」
バトラーは英国内でも指折りの技術を持つ名ファイターだったが、井上の前には太刀打ちできなかった(C)Getty Images
井上に「本当に勝つ気あるのか」と問われた守戦の理由
当時の試合後に井上をして「本当に勝つ気あるのか」と言わしめるほどの守戦を選択したバトラー。母国内でも批判される戦いぶりだったが、パンチの雨を浴びた元世界チャンプは、ラウンド数を重ねるごとにダメージが表れ始めることに畏怖の念すらも覚えたという。
「正直に言えば、イノウエのパンチを最初に受けた時には、確かに、強くて、力強かったんだけど、思ったほどインパクトを受けたり、足元から身体中が震え上がるような感じはしなかったんだ。でも、彼の拳が根底から僕を揺さぶり始めたのは、8ラウンド目になってからだった。
8ラウンドが終わって、僕がコーナーに戻った時、9ラウンド目の合間にトレーナーのジョー・ギャラガーが何と言ったのかは、今でも全く思い出せない。とにかく9ラウンド目に出るために立ち上がった時、自分の足がフラフラで、まるで身体の下でグニャグニャになっているような感覚しかしなかったことだけは覚えている」
当然、世間の評価からバトラーも相当な警戒や対策はしていた。だからこそ、勝ち筋を見出すために守備的な立ち回りをリング上で展開した。それでも井上には通用しなかった。相手の警戒網もあっさりと突き破ってしまう、その破壊力は、実に恐ろしい。
来年以降でフェザー級に上がり、5階級制覇を目指すことを公言している井上。リーチや身長など単純な体躯比較では自分よりも上とも言われる相手が集う舞台で“モンスター”はどのような戦いを見せるか。今まで敵なしの強さを誇り、世界が「恐怖」してきた男への興味は尽きない。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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