投手として貫禄の活躍を続けている大谷(C)Getty Images
通称「大谷ルール」と称されるロースター登録を巡る取り決めは、投打両面で違いを生み出している大谷翔平(ドジャース)のような二刀流選手の誕生を促すものとして生まれた。
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大谷の活躍が顕著となってきた2022年から導入された同ルールの誕生は、球界にとっても大きな変革だった。というのも、「投手としてシーズン20イニング以上に登板」「打者でシーズン20試合以上に出場、または60打席以上」という条件を満たした選手の二刀流登録を認め、26人のアクティブロースター(投手13人、野手13人)に、投手を実質的に一人だけ多く登録できるようになるからだ。
ただ、「二刀流選手」を保有していない球団との間にはロースター枠の不平が生じる。ゆえに現行の形を問題視する声は尽きない。以前から大谷ルールを「奇妙」と論じてきたカブスを率いるクレイグ・カウンセル監督は、現地時間4月24日のドジャース戦を前に「これはドジャースの問題でも、大谷の問題でもない。ただただルールが悪いんだ」と強調。「興味深い議論だし、議論する価値もあると思う」とも言及した。
一方でドジャースと大谷への“優遇”も仕方がないと論じる識者もいる。米メディア『The Athletic』のケン・ローゼンタール記者は、米野球専門YouTubeチャンネル『Foul Territory』において「ドジャースは、FAとなった彼とあれだけの契約をした時点で、その代償を払ったのだ」と断言。ルールそのものが、大谷がエンゼルスに所属した当時から存在していた事実に触れ、こうも続けている。