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「温かいおもてなしをありがとう」――ロッカールームに残された平和への願い 米国と戦闘状態にあったイラン代表が訴えた“リアルな現状”【W杯】

タグ: , 2026/6/23

今W杯で勝点を積み重ねているイラン(C)Getty Images

 試合後のロッカールームに、イラン代表イレブンの切実な想いが残されていた。

 現地時間6月21日に行われた北中米ワールドカップ1次リーグG組第2戦で、イランは、ベルギー代表と0-0で引き分けた。ヨーロッパのトップリーグでプレーする精鋭を揃える“格上”に70%もボールを支配され、計23本もシュートを打ち込まれたが、堅固な守りで応戦。最後まで得点を許さずに貴重な勝点1を得た。

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 まさしく激闘だった試合後、イランイレブンはロッカールームに手書きのメッセージを残した。英公共放送『BBC』などが報じたところによれば、同国がアメリカと戦闘状態にあったために過酷な移動制限を強いられた中で、好意的に迎え入れてくれた試合会場のロサンゼルス市に対する感謝、そして平和への願いが綴られていた。

「我々は誇りを持ってロサンゼルスにやって来て、名誉をもって戦い、そして尊厳をもって去ります。ロサンゼルスの皆さん、温かいおもてなしをありがとうございました。そして、この180分間(2試合)、そしてイランのために心と声と魂を捧げてくれたすべてのイラン国民に感謝します。どうかすべての国々の間に、平和、尊敬、そして友情が満ち溢れますように」

 今大会のイランが置かれた立場は生半可なものではない。先述の中東紛争の影響で、大会直前にアメリカを拠点とするはずだった合宿地をメキシコに急きょ変更。さらにアメリカへの入国に必要なビザも選手と監督を含めた「必要最低限」のスタッフにしか付与されず……。初戦と第2戦は、試合前日にロサンゼルスに入り、試合終了とともにベースキャンプ施設のあるティファナへ戻るという過酷な移動を強いられた。

 およそホスト国としてふさわしいとは呼べないアメリカの決定に、抗う術の無かったイランは、楽ではない状況に身を置くしかなかった。

 それでも選手たちは奮闘し続けている。開幕2戦をいずれも引き分けて確実に勝点を獲得し、現地時間6月22日時点でベルギーと並び、自動での決勝トーナメント進出圏内である2位につけている。

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