「ベネフィット転換思考」なら頑張らずにやる気が出る!
[文:桑名涼子オフィシャルサイト|司会者|トーク診断士|タレント(http://ryoko-kuwana.net)]
「やる気」は振り絞っても出てこない
やる気が出ない。
面倒くさい。
何にもやりたくない
パスしようか。
でも、そうもいかないし。
ということが、どのくらいのペースで訪れますか?
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まったく感じたことがないか、やらないでいいいのであれば、何の問題もありません。
ですが、「やりたくないけれど、やらなければならない」というとき、とりあえずはやらざるをえません。
ですが、「やる気ホルモン」と言われる甲状腺刺激放出ホルモン(TRH)が、放出されるのは、やろうとしている仕事や作業が「興味がある」「面白そう」「報酬が期待できる」など、自分にとってベネフィットが得られそうだと感じたときです。
大好きな異性からデートに誘われたときなんかは、有無なく「やる気ホルモン」が出ますよね。朝からずっとゴロゴロしていたのに、急に立ち上がってルンルンしながら着ていく洋服を決めたりして。やる気満々です。
ところが、「興味が持てない」「面白くなさそう」「報酬も期待できない」と感じると、「やる気ホルモン」は出てくれません。
出そうと振り絞っても、出るものでもありません。
「やらなければいけないのにやる気が出ない」ということの解釈
そこで、「やる気が出ない」という状況を少しだけ紐解いてみましょう。
仕事がしたくない。
あの人に会いたくない。
人が来るけど掃除はしたくない。
例えばそんなとき、「やりたくない」という思いの裏には、必ず「やりたい」という思いが潜んでいるのだということを確認してみましょう。
A 仕事はしたくない。Bでも、仕事をしなければ何も買えない。
A あの人に会いたくない。Bでも、会わなければ作業が進まない。
A 掃除はしたくない。Bでも、綺麗な部屋に人を呼びたい。
Bは、すべて「やらなければならない理由」。
言い換えれば「やりたい理由」です。
欲しいものを買いたい。
作業を進めたい。
綺麗な部屋に人を呼びたい。
全部「やりたいこと」です。
実は、すべてやりたいことなのに、やる気が出ない。
意識が向くのは、いつもAのほう、やりたくない感情のほうです。
こちら側に意識を向けていると、必ず悪循環が起き始めます。
「やりたくない」という気持ちに意識を向けている。
↓
人は意識を向けていることへの感情は膨らみ、益々やる気がなくなる。
↓
やらないでいる。
↓
焦り、嫌悪感、自己否定、不安が押し寄せる。
↓
余計にやる気が失せる。
という具合です。
この中の「焦り、嫌悪感、自己否定、不安」という感情を持ってしまうことが、一番の問題です。
弱弱しく、自分自身が辛い感情だからです。