羽生結弦の「3・11宮城公演」をスポーツ6紙はどう報じたか徹底比較してみた

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(C)Getty Images

 特別な日に、故郷の宮城から鎮魂の想いと希望を発信しました。

 東日本大震災の発生から12年となる3月11日、羽生結弦さんが座長を務めるアイスショー「羽生結弦 notte stellata」第2日目の公演が宮城のセキスイハイムスーパーアリーナで行われました。

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 羽生さんは震災直後は遺体安置所だった会場から、祈りにも似た舞を披露し、最後の挨拶では素直な想いを超満員の観衆に語りかけました。

 あの日、自らも被災した羽生さんが「3・11」に、観客を前に演技を見せるのは初めて。熱きメッセージが込められた2時間のアイスショーには、集結したオーディエンスから絶賛の声が相次ぎました。

 羽生さんの「3・11」を朝刊スポーツ6紙は翌朝、どう報じたのか。スポーツ紙のデスクに登場いただき、3月12日付の東京本社版の紙面を読み比べて、検証していきましょう。なおこの日は全紙、一面はWBCのチェコ戦に先発した侍ジャパンの佐々木朗希投手でした。

【日刊スポーツ】
 スポーツ紙の雄は最終面に「外出し」し、得意の美しい写真とレイアウトで報じました。記者による原稿を敢えて「封印」し、羽生さんのメッセージのみで構成する特別な展開になりました。

【スポーツニッポン】
 心あるエース級のカメラマンによるアートな写真が羽生ファンからも支持を得ているスポニチですが、最終面は主催する王将戦に臨む藤井聡太王将で構成。羽生さんは五面まるまるの大展開です。
 際立つのはやはり写真の美しさ。社内の制作陣による絶対的な自信も感じられ、堂々とファンに訴える素晴らしい紙面となっています。

【スポーツ報知】
 最終面&センターワイド見開きの計3枚という大展開ぶり。最終面には担当記者歴の長いベテラン記者によるレポートを掲載し、これまたファンからの支持が高いカメラマンによる入魂の一枚が紙面を飾っています。
「3・11」の前後にも羽生さんの関連企画は骨太で読み応えのあるものを取りそろえており、「ウチは羽生で行く」という決意と覚悟が、紙面からにじみ出ているようです。
 元々宅配読者も多く、他紙に先駆けてアダルト面を廃止し、女性にも読まれる紙面を目指してきた経緯もあります。羽生さんのフィーバーで、それらの地道な努力が開花したと言ってもいいでしょう。

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