大谷翔平、投手とは思えない40号到達で“ルース超え” 二盗で59年ぶりの偉業も「今夜、すべてをやり遂げた」
観る者に疲れ知らずと感じさせる大谷。その規格外のパフォーマンスに賛辞が相次いでいる。(C)Getty Images
文字通り歴史的なパフォーマンスだった。
現地8月3日、エンゼルスの大谷翔平は本拠地で行われたマリナーズ戦に「2番・指名打者兼投手」で先発出場。投手としては右手のけいれんの影響で緊急降板と余儀なくされたものの、4回を投げて被安打3、無失点の好投。打者としても8回の4度目の打席に今季40号となるソロホームランを放つなど、2打数2安打1打点2四球と活躍した。
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この日は走っても見せ場を作った。球場が沸き立ったのは、エンゼルスが1点ビハインドで迎えた6回2死無塁の局面だった。
ここで第3度目の打席に入った大谷だったが、カウント3-0から相手ベンチに申告敬遠を告げられて出塁となる。当然、ホームファンからは思わずブーイングが飛んだのだが、背番号17は避けられたことを意にも介さず、すぐさま二盗を成功させる。
自慢の快速と走塁技術で得点機を演出した大谷は、続く3番CJ・クロンがセンター前ヒットを放つと、一気にホームに生還。これで同点とすると、勢いづいたエンゼルスは4番のマイク・ムスタカスもタイムリーツーベースを放って逆転に成功した。
とりわけ大谷の激走ぶりは、小さくない話題となった。米紙『LA Times』のエンゼルス番を務めるサラ・バレンズエラ記者は自身のX(旧Twitter)で「オオタニは今季14個目の盗塁を決め、現地では『M・V・P』の大合唱が起こっている」と球場内の異様な雰囲気を伝えた。