角田裕毅、衝撃のSQ1敗退の要因はフェルスタッペン? 欧州メディアが“絶対王者”の走行を問題視「ツノダは躊躇して脱落した」
実は2度目のアタックを仕掛けようとした際、角田は前方を走っていたエースドライバーのマックス・フェルスタッペンの車との接触寸前のアクシデントに見舞われていた。咄嗟に回避したものの、再稼働に時間を消費したことで、チェッカーフラッグが降られる前までにトライができなかったのである。彼が言う「出てきた車のせい」は素直な感情と言えよう。
今回のまさかのSQ1敗退は、角田のみの責任というよりもレッドブル内の問題という見方が強い。オランダの専門サイト『Racing News365』は「マックス・フェルスタッペンがユウキ・ツノダの衝撃的な退場に不運な一因となった」と指摘。フェルスタッペンを回避するために角田が減速を強いられた場面について「ツノダは世界チャンピオンがどうするか分からずに躊躇した。つまりフェルスタッペンが生んだ混乱によって彼は脱落した」と嘆いた。
フェルスタッペンへの不満は、ライバルも口にする。16番手でSQ1敗退となったランス・ストロール(アストンマーティン)も、絶対王者のスロー走行に「最終コーナーの彼(フェルスタッペン)はとても危険だった。(レコード)ライン上に留まっていたんだ」と憤怒。アタックラップ中に進路を塞がれたことへのフラストレーションをこぼした。
なお、フェルスタッペンは最終アタックこそできなかったものの、1度目のアタックで3番手タイムを出してQ2には進出。最終的に4番グリッドを獲得している。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
【関連記事】レッドブル昇格からの3レースの評価は? 角田裕毅のパフォーマンスを各国識者が診断「順調なスタート」「成果には結びついていない」
【関連記事】表彰台でシャンパンがぶ飲み…フェルスタッペンの“抗議行動”が波紋 元F1レーサーが苦言「プロ意識に欠け、失礼な行為だ」
【関連記事】「今のままではダメだ」元トロロッソ名手が角田裕毅の抱える“エースとの差”を糾弾「相棒からコンマ9秒も遅れて許されるのか」