「左で生き残りたければ〇〇を習得しろ!」元阪神の左ピッチャー、遠山と吉野はなぜプロの世界で活躍できたのか 橋上秀樹氏×佐藤義則氏対談

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 しかし、転向したからと言ってすぐに結果が伴う訳ではない。

「(吉野は)1年かかった、シュートをここ(コース)に投げられるまでに。葛西(稔、元阪神)もアンダースローなので、膝と肩の使い方をつきっきりで(吉野に)教えて。だから1年間ずっと1軍に帯同させてたの。ほんとはダメなんだけど星野監督の許可をもらってね。遠山も野村さんに横にしてもらって、左キラーになって。左投手はシュートを覚えたら長く寿命が延びるから。右投手はシュートを覚えても首になるからね(笑)」

 1年間の努力が実る形でシュートを習得した吉野は1軍の戦力となり、中継ぎ投手としてフル回転。チーム最多の登板数を記録し、阪神のリーグ優勝に大きく貢献した。遠山もサイドスロー転向後、年間60試合以上に登板し阪神のブルペンを支えることとなる。

 遠山も吉野も左投手にしかない武器を時間をかけて磨くことで自分のものとし、自身が活躍する道を開いていったのだ。

 佐藤氏は他にも動画内で日本ハムでコーチを務めたときのエピソードや、サイドスローに向いた体型の構造についても明かしている。





[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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