大谷翔平は適応できるか 大投手カーショウも指摘したスキャンダルが生んだ“異様な環境”「あれは狂ってる。彼に罪はない」

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 同会見は異例だった。大谷は「話せないこともある」と説明したが、やや動揺した素振りを見せながら、彼が語った言葉の数々は明らかに一介の野球選手がするべき範疇を超えているようにも見えた。

 事態が事態だけに必然ではあった。ただ、常に「野球に集中したい」とプレーにフォーカスできる環境を求めてきた彼にとって、現状が芳しいものではないのは間違いない。

 スター軍団を長年牽引してきたドジャースの重鎮投手も、大谷の立場を慮る。MLB通算210勝のレジェンド左腕であるクレイトン・カーショウは、現地時間4月1日のカージナルス戦を中継した米スポーツ専門局『Sports Net LA』のインタビューで「ショウヘイの件で、チームや彼を取り巻く環境について聞かせてほしい。報道のせいで環境は変わったかい?」と問われ、こう言葉を紡いでいる。

「開幕戦の日は凄まじかった。こっそり抜け出そうとしたんだけど、冗談なんかじゃなくロッカールームから廊下の端までメディアの人間で一杯だった。正直に言って、『こんなの見たことない。狂ってるよ』って思ったよ(笑)。僕はこれがショウヘイがいかにスター選手であるかの証明だと思うんだ。たしかにあの問題や報道の喧騒で環境は変わった。でも、ショウヘイは上手く適応しようとしているし、彼自身に罪はない」

 おそらく今後もあらゆる喧騒は続く。そうしたなかで「メンタルを言い訳にはしたくはない。そこも技術だと思ってます」と語る偉才に求められるのは、いち早い適応か。

 とはいえ、日々味方のサポートを受けながら、淡々と試行錯誤を重ねながら徐々に結果も残し始めている。そんな大谷が完全にドジャースに馴染んだ時にどのように真価を発揮するかは実に興味深い。





[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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