「サッカーができない」――“葛藤”から始まったW杯への道 冨安健洋が2年ぶりの代表復帰戦で抱いた感情「ただ思い出作りに来ているわけでもない」

タグ: , , , , 2026/6/1

アヤックスに加入してからの約5か月間でプレーする自信を掴んでいった冨安(C)Getty Images

「もっと感傷に浸るものかなって思っていたら…」

 とはいえ、久々の代表戦である。この2年間で2度の右膝の手術を執行し、プレーはおろか、歩くところからやり直しというサッカーから遠のいた日々に、「サッカーができない」という葛藤も生まれた。その中で「戻りたい」と目標に据えてきた試合だった。

 そこに感情の高ぶりはなかったのか。

「うーん……」

 しばらく考え込んだ27歳は、飄々と言葉を紡いだ。

「(長期離脱からの復帰戦になった)アヤックスでのデビュー戦で15分プレーした時もそうだったんですけど、もっと感傷に浸るものかなって思っていたら、試合が始まるとそんな暇もない。集中して、いつも通りに、試合のことを考えてたって感じです」

 特別エモーショナルにならなかったのは、その心に「責任」の二文字がよぎっていたからでもあった。冨安は、こうも続けている。

「僕らには日本代表としてプレーする責任っていうのもあるし、ただただ思い出作りに来ているわけでもないんで。このピッチに立てない選手もいる中で、選んでもらっているんで。サッカー選手としてやるべきことをやる。自分のできる限りのパフォーマンスを出すことにフォーカスすべきだと思います。それはこれからも変わらない。ポジティブのところはもっともっと良くなると思います」

 なんとも頼もしい言葉だ。周囲から「怪我だけはしないでくれよ」(瀬古歩夢談)と言葉をかけられる中で、堂々たる82分間。史上初のベスト8超え、さらにはW杯制覇を目標に掲げる森保ジャパンに、最高に信頼できるピースが帰ってきた。

[取材・文/構成:羽澄凜太郎]

【関連記事】母国の優勝予測に「いや、ないね」 オランダの偉才スナイデルが辛辣意見 日本代表とのW杯初戦に向けてメンバーを疑問視「準決勝進出すらも高望み」

【関連記事】日本代表のアイスランド戦にオランダ誌が「楽観できない内容」と辛口 一方で「もっともモリヤス監督は…」と実戦感覚、吉田麻也のセレモニーにも言及

【関連記事】カタールの激闘から広まった森保ジャパンを「見習うべき」の声 ドイツの識者たちが証言した日本サッカーの“変貌”「ここ最近で最も成長した国だ」【現地発】

関連記事

「アスリート/セレブ」新着記事

『CoCoKARAnext』編集スタッフ・ライターを募集

CoCoKARA next オンラインショッピング

PICK UP ユメロン黒川:寝姿勢改善パッド「nobiraku」 寝ている間が伸びる時間

腰が気になる方!腰まわりの予防に、試してみませんか? 寝ている間が、ととのう時間。 nobirakuはパフォーマンス向上の為の“大人のお昼寝”にも最適!

商品を見る CoCoKARAnext
オンラインショップ

おすすめコラム