藤川球児監督はなぜ、あそこまで激高した姿を見せたのか 球界OBの考察 「いつも冷静かなと思っていたけど…」

藤川監督は坂本への頭部死球に怒りの姿勢を見せた(C)産経新聞社
異例のシーンとなった。
20日の広島戦(甲子園)で阪神・藤川球児監督が激高した姿を見せたことが話題を呼んでいる。
【プロ野球解説】阪神木浪1試合3エラー‼︎藤川監督ブチギレ!『大山の状態が心配…』DeNA2連敗「山本にスクイズもあり?」西武今井圧巻の投球!日本ハム「水谷復帰で即結果!」豊の視点で3連戦を振り返る!
同試合はプロ初先発のドラ1ルーキー左腕、伊原陵人が5回4安打5奪三振、無失点と快投。打線も初回から4番・佐藤輝明に先制2ランが飛び出し、5回にも7号3ランを放つなど、チームにとって上々の運びとなっていた。
しかし、雰囲気が一変したのは8回の攻撃中のこと。一死一、二塁の場面、捕手の坂本誠志郎の打席で広島ルーキーの岡本駿が投じた初球のカットボールが抜け球となり、坂本の頭部を直撃。本拠地の甲子園に大きくどよめきが起きる中、藤川球児監督が猛然とベンチを飛び出し、広島ベンチ側に向かって「来い!」とジェスチャーを示すなど、両軍入り乱れて、一触即発の空気に包まれた。
藤川監督の怒りは凄まじく、安藤投手チーフコーチらが必死に制止する中、最後は危険球を受けた当事者の坂本までが止めに入り、ベンチに引き上げていった。投げた岡本は危険球退場、警告試合となった。
この場面について球界内からも考察の声があがっている。
現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、引退後は日本代表コーチを務め、現在は野球解説者として活躍する高木豊氏は21日に自身のYouTubeチャンネルに「【プロ野球解説】阪神木浪1試合3エラー!!藤川監督ブチギレ!『大山の状態が心配…』DeNA2連敗「山本にスクイズもあり?」西武今井圧巻の投球!日本ハム「水谷復帰で即結果!」豊の視点で3連戦を振り返る!」と題した動画を更新。週末の各球団の試合内容を独自の視点で解説している。
その中で阪神においては3戦目に先発、プロ初勝利をマークした伊原陵人に対し「やっぱり、落ち着いているね、コントロールがいいよ」と評価。非常にまとまった内容だったとした。
さらにこの試合で4番として4打数4安打、2本塁打、6打点と大暴れした佐藤輝明に関しても「やはり佐藤が打つと勝つね」としっかりポイントゲッターの役目を果たしたとした。