「●●世代」がどんなに活躍しても「松坂世代」を超えられない理由

タグ: , , 2021/10/19

 その点、松坂は圧倒的だ。ルーキーイヤーから16勝と衝撃デビューを飾り、「リベンジ」の言葉は1999年の流行語大賞に選ばれた。甲子園で延長17回の死闘、決勝ノーヒットノーランV。プロ野球、メジャーといずれも優勝を経験し、野球世界一を決めるWBCでも日本を連覇に導く2大会連続MVP。甲子園で伝説を残したスターは、夢の続きをプロでも見せ続けた。野球に詳しくない人にも、松坂の名前と顔は知られる存在だった。

 主役が輝き続けたことで「松坂世代」はクローズアップされた。松坂の個人名でひとくくりにされることを快く思わない選手もいたが、「松坂世代」の言葉を発奮材料にして、結果的に競い合い、高め合った。「松坂世代」だから、メディアに取り上げられた選手も多い。世代の看板を背負い、ボロボロになるまで右腕を振り続け、同世代にも光を当てた松坂の功績は大きい。

 「松坂世代」には名球会入りの条件(200勝、2000安打など)を満たす選手は1人もいない。だがファンには関係ない。印象深い言葉とともに、一時代を築いた世代のメンバーを思い出すだろう。 裏を返せば、どんな名選手が「●●世代」から生まれたとしても、世代の象徴が松坂級に活躍しないことには、「松坂世代」を超えられないことになる。

 今後、ドラ1クラスの甲子園スターが「●●世代」と呼ばれても、松坂のような特別な選手はもう出てこないかもしれない。





[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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