ヤクルト村上が最年少100号で立場逆転!ライバル清宮「アーチ競演」は2軍の厳しい現実

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 村上は2年目にブレークした。1年目の18年は1本塁打だけ。19年に36本塁打を放って新人王を獲得した。シーズン最多三振記録のおまけもついたが、失敗を糧に1軍レベルの投手に慣れ、飛躍のきっかけをつかんだ。ヤクルトの我慢強い起用にこたえるように、スケールの大きな長距離砲へと変貌を遂げた。

 村上が歴史に名を刻むメモリアル弾を放ったこの日、清宮にも本塁打が飛び出した。といっても、試合はイースタンDeNA戦。リーグ2位の17号も、2軍ではむなしい。主砲の中田翔をトレードで放出した日本ハムは、最下位のシーズン終盤とあって若手起用を進めているが、清宮には今季1度も1軍招集の声ががかからない。

 チャンスを与えられていないかと言えば、そうでもない。高校通算111本塁打の長打力を期待され、1年目から1軍で経験を積む機会に恵まれた。それでも結果は通算230試合出場で3年連続7本塁打にとどまった。迷いのないフルスイングで1軍チャンスを逃さなかった村上とは対照的だった。

 高卒野手は育成に時間がかかるといわれるだけに、早くから本塁打を量産できる選手が出ること自体珍しい。チーム不動の4番へと成長した村上は侍ジャパンに選ばれ、東京五輪決勝でも本塁打を放って金メダル獲得に貢献。優勝争いにタイトル争いと、今オフの年俸大幅アップは間違いない。

 村上の進化が著しいばかりに、清宮が停滞しているようにみえる。同期ライバルに先を越され、大きく水をあけられた清宮。幻のアーチ競演を、1軍で実現させたい。

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[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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