井上尚弥がまさかのダウンから逆転防衛! 8回TKOで難敵カルデナスを撃破 次のターゲットは9月のアフマダリエフ戦

ダウンを喫したものの、中盤から盛り返した井上がTKO勝利を収めた(C)Getty Images
米国のファンも騒然の熱戦だった。
現地時間5月4日(日本時間5日)に米ラスベガスのT-モバイルアリーナでラモン・カルデナス(アメリカ)との防衛戦に臨んだ世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)が、8回TKOで防衛を果たした。
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2021年6月のアラン・ディパエン(フィリピン)戦以来となるラスベガスでのビッグマッチは、井上の圧倒的有利という下馬評とは異なる展開だった。
いつも通りにジャブで距離感を測りながら相手の出方をうかがったモンスターは、右のオーバーハンドを交えつつ慎重に最初の3分間を終える。
しかし、2回に入るとカルデナスの強打がヒットし始め、右をもらった井上が鼻血を出す場面も。さらに2回終了間際には打ち終わりに左フックを食らってダウンを喫した。
会場に歓声と悲鳴が響き渡るなか、3回もカルデナスがプレッシャーをかけて優位に展開。モンスターはこれといって有効打がなく、ディフェンスもいつものような相手のパンチを見切るというより、ガードを固めてしのぐシーンが目立った。
4回は撃ち合いに。ここから井上も徐々にリズムを掴みはじめ、5回にはペースが落ちたカルデナスのボディへ強打を打ち込む。そして6回、右のストレート、左のボディを的確に当ててカルデナスを防戦一方に追い込んだ。