気温38度で守備だけで3時間立ちっぱなし 想像以上の過酷なスポーツとは

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打撃の途中に熱中症で交代する選手も


 クリケッターの木村昇吾です。今回は想像以上に過酷な夏場のクリケットの試合についてです。14日に佐野クリケットグラウンドで開催された試合は気温38度。群馬県館林市内に近い渡良瀬川の河川敷で屋根もなく、風よけもないため、直射日光が照りつけます。

 
 30年以上プレーした野球は守備の時間が30分を超えることは少なく、ベンチで休む時間があります。ただクリケットは違います。守備だけで3時間以上立ちっぱなしで、試合も5時間を超えることが珍しくありません。14日の試合は打撃の調子が良く、47得点をたたき出しましたが、1時間を超える攻撃で暑さとの戦いでした。気温38度でヘルメットや防具も装着しているため、体感温度は40度を超えている感覚で意識ももうろうとしました。

 クリケットは2人1組でノンストライカーと呼ばれるパートナーと交代で打ち続けます。打った後も走り続けるため、パートナーは打撃の途中で熱中症のため交代しました。僕も体力には自信がある方ですが試合後は頭痛を感じ、水風呂に入りましたが就寝前も頭痛を再び感じました。試合中は集中していましたが、心身ともに疲弊していたのだと思います。

 クリケットは試合中に休憩する「ティータイム」がクローズアップされるなど、貴族のスポーツのイメージがあると思いますが、夏場の熱い時期はスタミナ、強い精神力、集中力が重要になります。長い試合は5日間連続でプレーします。暑さに負けない熱いプレーを見せていきたいですね。

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※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

[文/構成:ココカラネクスト編集部 平尾類]

木村 昇吾(きむら・しょうご)

1980年4月16日、大阪府生まれの37歳。尽誠学園で3年夏に甲子園出場。愛知学院大に進学し、遊撃手でベストナインを5度獲得するなどリーグ通算打率・318、5本塁打。02年ドラフト11位で横浜に入団。07年オフに広島にトレードされ、11年は遊撃のレギュラーをつかみ、自己最多の106試合出場で37犠打をマーク。15年オフにFA権を行使したが移籍先が難航し、西武にテスト生で入団。昨年限りで戦力外通告を受け、クリケットに転身。インドのプロリーグでの活躍を目指す。あずさ夫人と子供は1男2女。

木村昇吾公式サイト(http://shogokimura.net/)

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