開催中止となったラリージャパンが抱える課題「政府のガイドラインに添った隔離措置に従えば…」

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リハーサルイベントとして昨年秋に実施されたセントラルラリー(トヨタガズーレーシング提供)


 日本は1年延期した東京五輪の開催を来年に控えており、入国規制については徐々に緩和する方向で動いているようだが、高橋会長は「緩和措置を動かす優先順位は、ビジネストラベラーが最優先。その次に留学生。その後に観光、エンターテインメントのビザの発給が原則だとうかがっている」と報告。スポーツ関係者らを入国させる優先順位が低い現状を指摘した。

 モータースポーツに関してはエンターテインメントに分類され、「スポーツの関係者については、さまざまなモデルケースを想定して非常に少人数の関係者の出入国に対する個別の対応をこれから協議していくという段階にあった」とし、海外競技に参加した選手も14日間の自主隔離などを条件に再入国が認められるようになった。

 ラリージャパンの場合、多く外国人を抱えており、政府のガイドラインに添った隔離措置に従えば、入国は可能となる公算が大きい。その反面、入国の際のPCR検査で選手に陽性者が出れば、代役を立てるか、欠場を余儀なくされ、関係者の中に濃厚接触者が出る可能性もある。「(外国人全員が)日本で14日間の自主隔離をするというのは現実的ではないという結論に至った」とした。

 来年のラリージャパン開催についてはFIAの世界モータースポーツ評議会から内定を得ており、開催日程については2021年11月11日~14日で調整が進められている。今年の予定ルートを使って大会を実施する計画だ。

 もちろん、大会を実現するにはコロナウイルスの感染が一段落していることが必須。渡辺文緒運営事務局長も「お客さまや関係者の皆さまの安全、健康を第一に、いわゆるニューノーマル(新しい生活様式)の中で大規模なイベント開催のあり方を考えなければいけないと思っている」と話した。

 北海道が舞台だった2010年以来のWRC日本戦の招致を目指し、ようやくシリーズに組み込まれた。そんな矢先によもやのコロナ禍に巻き込まれ、開催が来年にずれ込んだ。ラリージャパンは予想外の「難産」で苦しんでいる。

[文・写真/中日スポーツ・鶴田真也]

トーチュウF1エクスプレス(http://f1express.cnc.ne.jp/)






※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

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