なぜ羽生結弦は「メディアが選ぶ北京五輪MVP」に躍り出るのか【緊急対談】

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A スポーツ各紙とも、番記者もカメラマンもエース級を北京に派遣した。羽生ファンは記事の一言一句をしっかりと読み解き、写真についても考察してくれる。こんなに新聞が作りがいのある読者はいない。SNSでの反響は社内でもみんな気にしている。羽生は放つ言葉も文学者のように深い。「羽生の前に羽生なく、羽生の後に羽生なし」。そんなトップアスリートと言えるかもしれない。文句なしのMVPだろう。

B どの記事も作成するときは一生懸命書くんですけど、羽生の記事は繰り返し読んで誤字脱字やニュアンスの違いがないか、入念にチェックするようにしています(笑)。

A 野球や競馬好きのおじさん向けにこれまで発行してきたスポーツ紙にとって、女性読者の獲得は永遠の課題だった。羽生の出現で、これまで手に取ってもらえなかった層にも我々の仕事がアプローチできた。「活字離れ」のご時世で、各紙とも羽生報道に力を入れたのは、そんな背景もあると思う。ただ・・・。

B ただ?

A 「2月は新庄ビッグボスフィーバー一色に染まる」と思っていたら、予想以上に北京五輪が盛り上がってしまい、プロ野球報道はひっそりとになってしまった。これは想定外だったな。

B 寒い中で奮闘してくれた全てのオリンピアンに感謝したいですね。

A ちょっとでいいので、異国の凍てつく中で頑張ったメディア関係者にも、「おつかれさま」の気持ちを持ってあげてください(笑)。





[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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