ドイツ2部でもがく日本代表FWの葛藤 塩貝健人が語った現在地「まだなかなか自分を生かしてもらえていない」【現地発】
名門ヴォルフスブルクでチーム内競争をしながら、チャンスをがむしゃらに求め続ける塩貝(C)Getty Images
ボールさえ出れば抜け出せるという感覚もある。ただ――
去る9月24日のウルグアイ代表戦で決めたゴールの感触を、所属クラブでの飛躍にどう繋げるか。ヴォルフスブルクの塩貝健人は、そのための課題と日々向き合っている。
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今季に1部再昇格を狙うヴォルフスブルクは、2部クラブとしては記録的な予算をかけ、各ポジションの選手層に厚みをもたらし、攻撃陣のポジション争いも激しさを増した。苛烈化する競争の中で塩貝が必要性を感じているのが、自身の良さを発揮するために、周囲とのプレーイメージの共有だ。
10月5日に行われたニュージーランド代表戦で78分からピッチに立った塩貝は、強引にドリブル突破を図り、ボールを失う場面も目立った。閉鎖的な局面を自力で打開するプレーは彼の武器だが、どこで仕掛け、どこで味方を使うかによって、その武器の生き方そのものも変わってくる。ゆえに味方の状況を的確に捉え、自分自身の動きと選択の連動は、クラブで存在感を高めていく上でも大切になる。
ヴォルフスブルクが3-1で勝利した2部リーグ第8節ハイデンハイム戦後、筆者は塩貝本人に、「ゴールへのイメージを形にするために、今何が必要だと思うか」を尋ねた。この試合で89分からの途中出場となった21歳は、クラブでの連係の難しさ、そして改善するために己がすべきことを語った。
「まだ、なかなか自分を生かしてもらえていないし、生かされていない部分がある。そこは出す側も、受ける側である僕も頭をまわさなきゃいけないところ。そこはもっとコミュニケーションを取っていかなきゃいけない。
日本代表だったら日本語でイメージが伝わりやすいですけど、こっちだとちょっと苦労する。今日も裏に蹴ってくれたら抜け出せるシーンが2回ぐらいあった。試合を外から見ていて、背後がめちゃくちゃ空いているなと思っていた。そして、生かしてもらうためには動かなきゃいけない」
塩貝には、相手の背後に広がるスペースが見えていて、ボールさえ出れば抜け出せるという感覚もある。ただ、自分が見つけたチャンスを味方も同じように認識しているとは限らない。走り出すタイミングとパスを出すタイミングが揃って初めて、チームのチャンスとなるのだ。












