「ドウアンは稼げたはずだった」サウジ渡航直前の“移籍拒否” 法外オファーを蹴った堂安律の決断に独紙も感嘆「家族を重視して金銭を選ばなかった」
解消されなかったフランクフルトの台所事情
無論、堂安の残留によって見込んでいた移籍金を得られなくなった事実に変わりはなく、フランクフルトの苦しい台所事情が解消されたわけではない。『Frankfurter Rundschau』も「砂漠の国にドウアンが行かない決断を下したことには少なからず衝撃はある。そして切迫した財政状況を考えれば、想定以上に困難な状況となってはいる」と指摘する。
一方でチームのために献身的に働ける堂安の貢献度を評価する同紙は、アル・イテハドとの契約破談に至った一連の展開をなぞるように、改めて、こうも続けている。
「ドウアンはアル・イテハドに加入する寸前だった。彼は税抜き900万ユーロという年俸を稼ぐことができたはずだった。それは誰がどう見ても法外なオファーであり、断る余地などなかった。クラブも移籍を阻むつもりはなかった。この取引が成立すれば、最低でも1800万ユーロ(約33億4200万円)の収入を得られたからだ。
しかし、家族を思い、そしてチームとプレー環境を重視した彼は金銭を選ばなかった。当初に主力流出の不安を抱いていたサポーターたちも、彼こそが今季のキープレーヤーになり得るポテンシャルを秘めていることは理解しているはずだ」
サウジアラビア・リーグ史上初の日本人選手誕生に迫ったエポックメーキングな移籍は幻と消えた。結果的にみれば、「ワールドカップ優勝」を公言する堂安がハイレベルなプレー環境を選んだと言えるが、この決断は吉と出るか。
安堵しているであろうヒュッター監督が率いるフランクフルトが、日本代表のナンバー10をどう起用していくかを含めて、今季は堂安から目が離せない。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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