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上田綺世の好調は吉兆だが…アジア杯へ残る課題 「引かれた相手」を打ち破る“第二の得点源”は誰になるのか

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 1つは得点源だろう。この4戦を振り返ると、エース・上田が4得点と突出しているが、そこは”両刃の剣”になる可能性がある。上田が絶好調のまま3か月後を迎えられれば問題ないが、フェイエノールトでプレーしていた昨季も3か月間、得点から遠ざかった時期があった。そういう負のサイクルに陥ったり、負傷離脱することは考えたくないが、欧州5大リーグにステップアップし、より強度の高い環境で日常を過ごしている分、リスクはあるだろう。

 第2次森保ジャパンの2026年W杯アジア最終予選では、上田と小川航基(町田)がダブル得点源になっていたからよかったが、今回森保監督が1トップでトライした前田大然(イプスウィッチ)、後藤啓介(フライブルク)、谷村海那(横浜)はいずれも無得点。ニュージーランド戦の78分からこの位置でプレーした塩貝健人(ヴォルフスブルク)がウルグアイ戦で1点を奪ったのは朗報と言えるが、最終戦を見ても分かる通り、決定的なカウンターのチャンスで中村にラストパスを供給できず、相手に潰されるという判断ミスを犯しており、まだまだ成長途上の段階だ。

 となれば、やはり上田以外の得点源のメドを次の11月シンガポール遠征でつけなければならない。シャドーに入った堂安が1年ぶりにゴールし、点取屋の本能を取り戻したのも前向きな材料だが、久保建英(レアル・ソシエダ)や鈴木唯人(フライブルク)らももっともっと点を取れる存在になってほしい。そこが悲願のアジア制覇の重要ポイントだ。

 もう1つはジョーカーの存在である。ニュージーランド戦で伊東と中村がいい味を出したように、流れを変えられる駒が複数いれば、膠着状態を打開しやすい。前回W杯予選では南野拓実(モナコ)や三笘薫(ブライトン)が健在だったから、伊東や中村をベンチに置けた。しかしながら、2026年W杯本番ではこの2人に加えて遠藤航(リバプール)、久保とケガ人が続出。伊東と中村を使い倒さなければならなくなり、重要なブラジル戦(ヒューストン)で完全な駒不足に陥った。その二の舞だけは避けなければいけない。そのためにも、もっともっと若い世代のアタッカー陣が力をつけなければならないだろう。

「アジアカップの前に南米強豪との連戦(ブラジル・パラグアイ戦)があるので、そこをしっかり戦わないとその次もないという気持ちで正直います」と森保監督は話したが、この準備期間がうまくいっても、本番の成功が保証されないことを、彼は2019年UAE大会、2024年カタール大会で痛感しているはず。あらゆるアクシデントにも対処できるだけの選手層と戦い方を用意できるかが肝要だ。

 逆に言えば、それができれば森保監督は悲願を達成できるはず。残された3か月の活動をどう生かしていくのか。そこをしっかりと注視していきたいものである。

[文:元川悦子]

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