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陶酔型レフェリーにぶち当たった“不運”と回避できた“2分間の空白” スッキリしないスウェーデン戦はブラジル戦の“教訓”に【W杯】

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中村は主審からの注意を受けて切れ込みを入れたソックスに変更した(C)Getty Images

 このイバン・バートン主審は、カタールW杯のドイツー日本と共に、昨年は審判交流プログラムでJリーグの4試合で笛を吹いた。その際、鈴木優磨のたくし上げたパンツに注意を与えるなど、ギアにうるさい主審であることは露見していた。

 2024年まで4年間、JFAの技術委員長を務めた反町康治さん(現在は清水エスパルスGM)は監督時代、審判分析を欠かさない人だった。「この審判はこういうファウルを取る」「この審判はレッドカードに躊躇がない」など癖を分析しておく。「意外と日本でこれ(審判分析)をやる人は少ないんだよ」と当時言っていたが、森保ジャパンはどうだったのか。

 中村や田中碧は、ハイドレーションブレイク中に大慌てでソックスの裏を切りながら調整していたが、なぜ、それをスタッフ含め、試合前に準備しておかなかったのか。あらかじめ裏を切って調整した長いソックスを用意しておけば、2分もピッチを離れずに済んだし、森保監督に促されるまでもなくブレイク中のミーティングへの集中を維持できたのではないか。準備不足が、チームのバタバタ感を増幅させた。

 主審の配慮がなかった、とは上で書いたものの、多少の時間があるゴール直後に交換を指示したことには、ちょっと配慮があったのかもしれない。主審云々だけでなく、想定可能なことにモタついた日本代表にも反省点がある。

 後半の先制後、10人になったピッチ内は何人かの選手からイライラや怒りが噴出し、落ち着かない様子だった。菅原由勢が奪ったボールをつなぎ損ねてロストし、かなり危険なシュートを打たれるという、オランダ戦やチュニジア戦には無かった類のピンチを迎えたり、失点場面もポジションをカバーした堂安律が寄せ損ねただけでなく、シュートに対して谷口彰悟がヘディングでクリアするか否か中途半端な態度を取り、それに戸惑った様子の鈴木彩艶がダイビングに遅れてセーブ出来ず、エランガのシュートは突き刺さってしまった。

 いずれも、この時間帯の日本は、今大会では見られないほど不安定だった。それは陶酔型の審判にぶち当たった不運と共に、日本の準備不足に起因する要素が多分にあったのではないか。

 グループステージの3戦目には「スッキリしない何か」が潜みがち。

 ここは一つ、ギアを締め直して、ブラジル戦へ向かいたいものだ。

[文:清水英斗]

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