なぜ39歳メッシは歩くのか? 総走行距離10kmのうち7kmが徒歩の衝撃データに隠された“さぼり”ではない「異能」【W杯】
誰よりもチームのために、仲間のために、メッシは自分だけの“生き方”を模索し続ける(C)Getty Images
メッシが語っていた「歩く理由」
では、メッシ自身は何を考えながらプレーしているのか。過去には、その無限大の創造性の一端が垣間見えるコメントを残している。
2024年にアルゼンチンのYouTubeチャンネル「Clank!」に出演したメッシは、「なぜ試合中に歩いているのか」と問われ、「僕はピッチを歩きながら、ボールを持っていない時の相手のポジションや、自分たちの立ち位置を分析しているんだ」とにこやかに返している。
「相手が攻撃をしているときの立ち位置も見ながら、常にマークに気を配りながら、マークから距離を置こうと努める。そして試合の流れや目の前の状況から一歩引いて、ボールを奪い返した時に最適な位置に立てるよう、あるいはカウンターやプレーの起点となる時に余裕を持てるようにしている」
決して“さぼり”やではない。メッシは歩きながら脳と目をフル回転させ、どこに相手の隙が生まれえるのかを常に見出している。だからこそ、あれだけ容易く得点に繋がる場面を幾度となく創出できるのだろう。「気づいたらメッシがいた」というのは、決して偶然で発生しているものではないのだ。
無論、今のアルゼンチンは、メッシが負わなければならない守備負担をチームメイトたちが走ってカバー。それによって攻守のバランスが保たれている面はある。所属クラブの看板でもあるスター選手たちが文句ひとつ言わずに10番のために走り続けるところに、メッシの凄みは表れているとも言えよう。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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