なぜFIFAは反発必至なのにW杯売却計画を極秘裏で進めたのか? 首謀者となったインファンティーノ会長が証言した「真の狙い」
欧州勢がW杯から不在となれば…
ビジネスマンとしての一面をのぞかせるインファンティーノ会長は、同計画によってサッカーの“商業的価値”を高めることを目標とした。そのためには、より市場の事情を熟知した人材を受け入れる必要性があるという。
「昨今のサッカーの商業的価値の高まりは、その価値を最も必要とする分野に十分に届いていない。新たに価値を獲得していくには、スポーツ的な管理や発展に特化した専門知識とは別の、商業的な専門知識とノウハウが必要になる。
FIFAは過去10年間、抜本的なガバナンス改革と発展と競技会の大幅な拡大を通して、変革してきた。だからこそ、ここからサッカーの商業力を強化することは、次の自然なステップになる。したがってFFEを中心とした計画は、男子、女子、ユースサッカーを含む世界中のあらゆる場所で、このスポーツの潜在能力をより引き出せると確信している」
つまり「サッカー」をスポーツという枠を超えて、世界に打ち出していくためにFFEを作り、投資のプロたちの師事を仰ぎたい。インファンティーノ会長の目論見は本人のコメントを見ても明確だ。
もっとも、現時点で各大陸の96のサッカー協会が計画に反発している。とりわけ今夏のW杯で最多の16チームが出場した欧州勢が賛同していない時点で事実上頓挫したと言わざるを得ない。英衛星放送『Sky Sports』は、サッカー界の主要国を欠く大会の株式に投資家が巨額を費やす可能性は「低い」と推察。この計画が破綻すれば、2027年に満期を迎えるインファンティーノ会長の求心力低下に繋がると分析した。
間違いなくサッカー界は一つの転換期を迎えている。インファンティーノ会長の意向によって信頼を失っているFIFAは、世界のひんしゅくを買う中で沈んでいくのだろうか。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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