湿度と温度で菌が増える?おうちでできる食中毒予防と対策のポイント
お弁当や作り置きでやりがちなNG習慣
NG①冷めないままお弁当に詰める
温かいうちにお弁当箱のフタをしてしまうと、中で結露が発生して湿度が高くなり、菌が繁殖しやすくなってしまいます。おかずやご飯は、しっかり冷めてから詰めるのが鉄則です。
NG②手指に傷があるのに素手で調理する
手指に切り傷がある人は、傷口を介して食品を汚染する可能性があるため、食品に触れる作業を行わないか、手袋を着用しましょう(※4)。また、盛り付けの際も直接食品に手が触れないように手袋を着用することが大切です(※4)。
NG③長時間の常温放置
食中毒菌の増殖を防ぐため、食品の保管は10℃以下または65℃以上が推奨されています(※1)。持ち歩く際は保冷剤を活用し、すぐに食べない場合は速やかに冷蔵庫で保管しましょう。
食中毒予防には体調管理も重要
疲労や睡眠不足、栄養状態などによって、同じものを食べても食中毒を起こす人と起こさない人がいます。暑い日が続いて食欲が落ちていたり、体力が落ちていたりするときは特に要注意です。
【今日からできるアクション】 食事と休養をしっかりとり、普段から菌に負けないための体調管理を心がけましょう。
体調が怪しい時の注意点と受診目安
万が一、「食中毒かもしれない」と感じたときの対応Tipsです。(※6)
●下痢や嘔吐がある場合は、脱水症状を防ぐためにこまめな水分補給をしっかりと行いましょう。
●自己判断で市販の下痢止めを飲むと、原因菌を体外へ排出できなくなる恐れがあると言われています。飲む前に医療機関に相談しましょう。
●激しい腹痛、血便、高熱が続く場合や、水分が全く摂れない場合は、我慢せずに速やかに医療機関を受診してください。
まとめ
梅雨時期から夏場にかけてピークを迎える細菌性食中毒ですが、「つけない・増やさない・やっつける」の3原則をしっかり守ることで予防が可能です。お弁当作りや作り置きの際は、温度と湿度に気を配りながら、衛生管理を徹底しましょう。また、日頃から食事と睡眠をしっかりとって体調を整えておくことも大切です。
よくある質問(FAQ)
Q. 何時間までなら常温で置いておいても大丈夫ですか?
A. 調理後は「常温放置」を避け、早めに食べるか速やかに冷蔵庫へ入れましょう。室内環境によりますが、梅雨から夏場にかけての高温多湿な環境では、数時間でも菌が急増する可能性があります。
Q. お弁当で避けた方がいいおかずはありますか?
A. 水分が多いおかず(煮物など)や生野菜、半熟卵などは、菌が増えやすく傷みやすいので、梅雨の時期や夏場は控えるのが無難です。
Q. 保冷剤はお弁当箱のどこに置くのが正解ですか?
A. 冷たい空気は「上から下」へ流れる性質があります。そのため、保冷剤はお弁当箱のフタの上に乗せるのが最も効果的です。
参考・参照
※1
政府広報オンライン 食中毒を防ぐ3つの原則・6つのポイント〈https://www.gov-online.go.jp/article/20110602/entry-8196.html〉(最終閲覧日:2026/6/5)
※2
厚生労働省「食中毒統計資料」〈https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/syokuchu/04.html〉(最終閲覧日:2026/6/5)
※3
厚生労働省 家庭での食中毒予防〈https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/syokuchu/01_00008.html〉(最終閲覧日:2026/6/5)
※4
東京都保健医療局「テイクアウトやデリバリーでの食品の取扱に注意しましょう!」〈https://www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp/nisitama/shokuhin/anzen.html〉(最終閲覧日:2026/6/5)
※5
農林水産省 安全で健やかな生活のために-食中毒かな?と思ったら〈https://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/foodpoisoning/symptom.html〉(最終閲覧日:2026/6/5)
執筆 多田 綾子(栄養士)
化粧品ブランドに14年間勤務後、からだの内側からも美容や健康をサポートしたいという思いから栄養士の資格を取得。現在はあすけん栄養士としてコラム執筆やオンライン栄養カウンセリングを担当。
「あすけんダイエット – 栄養士が無料であなたのダイエットをサポート(www.asken.jp)」
[文:あすけん 管理栄養士 公開日:2026.06.06]
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証する
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