【シェフインタビュー】酒井シェフ　冷蔵庫にあるあり合わせの材料と包丁一本でおいしい料理を。

出張シェフとして心がけていることはありますか？

どこで調理をしていても、お客様に料理を通じて幸せを届けるということに変わりはありません。私の中では、どこで働こうと一緒です。「食を通してあなたに幸せを」というのがモットーで、明るく元気に、楽しく笑顔で、それだけは心がけています。

また、最初に味をお客様に確認して頂いてから、料理を作っています。「味見してみませんか」とお伝えすると、すごく喜んで頂けるんですよ。味を決めるには、食べてもらうのが一番の近道です。

出張シェフが社会に貢献しているとすれば、どういうところでしょうか

冷蔵庫がきれいになるところではないでしょうか。私はお客様の冷蔵庫の中身をお伺いして、お客様から注文があれば食材を買っていきますが、基本的にはご家庭にある食材で調理しています。お客様の懐にもやさしい「お金をかけなくてもおいしい料理をつくりますから」という気持ちで向き合っています。

おいしいものが食べられて、冷蔵庫やキッチンもきれいになって、豊かな気持ちになって頂ければ嬉しいです。シェフとしておいしい料理を提供するのは当然なので、プラスアルファで後片付けやキッチン周りをきれいに掃除してから帰っていく、ということを心がけています。

出張シェフとして自信をもっていることはありますか？

コミュニケーション能力には自信を持っています。私は子どもが３人いるので、小さいお子様のいらっしゃるご家庭に伺うときは、自分の家のキッチンに立っているような気持ちで仕事をさせてもらっているんです。

料理のジャンルについては、和・洋・中一通りできます。あるご家庭に伺ったときには、10品中７品が和食だったこともありました。事前にYouTubeのURLを送ってくださって「こういう感じの料理を作って下さい」というリクエストもあります。リクエストはすごくありがたいですね。「事前に分からないことがあったら何でも聞いて下さい」と、お客様にはお伝えしています。