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「なめんじゃねぇ!」那須川天心はなぜ歌舞伎町の中心で“キレた”のか 井上拓真との再戦会見で出した怒声に込めた真意「ただの無駄。プロ意識が足りねぇ」

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囲み取材で“本音”をぶちまけた那須川(C)CoCoKARA next

「マジで意味わかんない」と漏らした本音

 本人が「こんな短期間で負けたらみんなの前で恥をさらすことになる」と言うように、「これで最後」と銘打たれた井上との再戦で仮に負ければ、後がなくなる。ボクシング人生が終わるわけではないにしても、王座戦線から大きく遠のくことになる。そんなリスクを取っての大勝負に出たからこそ、「なめんじゃねぇ」と運営に対する許せない気持ちがあった。

 会見の最中、露骨に不機嫌そうな表情を見せていた那須川は、その理由を問われ、「気合って言うか。『何なんだろう、この会見』っていうね。お客さんもいるのに俺がただ喋って、記者の囲みだけってマジで意味わかんない。ただの無駄ですよ」と吐露。より強い言葉で意見した。

「こっちもプロ。生半可な気持ちでやってない。側だけで盛り上がるみたいなのは違う。来ているお客さんは置いてけぼりだし、やればいいもんじゃない。イベントじゃねぇんだよっていうか。こっちは一回負けている試合がもう一度決まって、しっかりやり返すっていう場面。そういう時に緊張感のないところを見せても意味がない」

 自らを「生きる広告」と表現する那須川はボクシング界きっての“エンターテイナー”ではある。これまでも“天心節”でお茶の間を巻き込んだ話題作りは幾度もやってきた。しかし、決しておふざけてやっているわけではない。そこには彼なりのプロフェショナルな想いがある。

「全体的に緩い。最初に試合を発表して、30分以上も経ってから、俺らが出てくる。『何で発表しちゃうの』って。それじゃ意味がない。全員にプロ意識が足りねぇなって思います。アマチュアが試合をやるわけじゃない。

 こっちは表に出て、自分の名前を出して、削られる仕事をしているわけだから。そんな舞台を用意されたってこっちも困る。こういう(空気の)中で、外でやって、『返り討ちにします』『応援よろしくお願いします』ってなんだよそれって。俺はこれをプロの仕事じゃねぇと思ったんで」

 どこか緩い空気を一喝した。その「俺らは本気でやる」という怒りの言葉には、プロボクサーであり、プロの格闘家として生きてきた那須川の矜持が見えた。

[取材・文/構成:羽澄凜太郎]

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