ヤンキースには「躊躇があった」 最強左腕スクバルがトレード実現した舞台裏 米ESPNが伝えた内情「ドジャースに匹敵するチームはなかった」
ドジャース入りが決まったスクバル(C)Getty Images
今夏のメジャーリーグにおけるトレード市場で一番といっていいトピックとなったのは、ドジャースのタリク・スクバル獲得だろう。すでに投手陣に豊富なタレントを揃えているスター軍団に、過去2年連続でサイ・ヤング賞を獲得した大物左腕が加わるのだから球界が騒然となるのは必然だった。
【動画】ドジャースに来たら太刀打ち不可能? スクバルの奪三振シーン
もっとも、スクバル獲得には水面下で複数球団が動いていた。オフにFAとなるため、長期的な負担の小ささも手伝って、カブスやブリュワーズ、ブレーブス、そしてヤンキースといったポストシーズン進出を睨み、短期間での絶大なる戦力アップを望むチームはトレード交渉を画策した。
ではなぜビッグディールはドジャースに落ち着いたのか。米スポーツ専門局『ESPN』は、売り手に回ったタイガースは「期限前に複数球団が要求を満たす意思があることを確信していた」と報道。その上で「タイガース球団幹部を魅了するだけのタレントと、それを惜しみなく交渉に意欲を兼ね備えたドジャースに匹敵するチームはなかった」と交渉事情を伝えた。
ドジャースのほかにも具体的な交渉を行っていた球団はやはりあった。しかし、最終的にザイア・ホープ(外野手)、ブレイディ・スミス(投手)、リバー・ライアン(投手)というプロスペクト3枚を放出する“余裕”が、熾烈を極めた交渉において強みとなった。実際、ヤンキース、ブレーブス、ブリュワーズは有望株の複数放出に「躊躇があった」という。
内情を伝えた『ESPN』は「攻めるしかない……。でも、もしうまくいかなかったらという話し合いはあった」と言うブリュワーズ関係者の証言を報じた上で、あらゆるタイプの有望株を望んだタイガースの狙いをいち早く察知したドジャースは、タイガースとスクバルの医療記録を交換。チームドクターに約3時間近くかけて調査をさせ、書類やCT画像を洗い出し、ゴーサインを出した。同局は、周到な交渉術を絶賛している。













