意外に多い成功例…佐々木麟太郎が手本にするべき「8巡目指名一塁手」列伝 MVPにも輝いた実力者に、3本塁打10打点の遅咲きスラッガー
▼ライアン・オハーン
【2014年8巡目ロイヤルズ】
一気にスターダムを駆け上がったゴールドシュミットとは対照的に、遅咲きの花を咲かせたのがこのオハーンだ。
メジャーデビューを果たした18年に44試合で12本塁打を放つも、その後数年は伸び悩み。2度のDFAを味わうなど苦杯を舐めたが、29歳で迎えた23年に打率.289、14本塁打、OPS.801とブレイクを果たす。
昨季は念願のオールスター初出場、パドレスを経てパイレーツへFA移籍した今季は、7月14日のブレーブス戦で3本塁打、球団史記録の10打点と大爆発するなど、32歳にしてキャリア最高のシーズンを送っている。
MLBのドラフトでは、各指名順位に契約金の推奨額が割り当てられており、佐々木が指名された8巡目・全体235位は23.92万ドル。日本円にするとおよそ3900万円足らず。ソフトバンクからの1位指名を受け入れた場合に得られるであろう金額(1億5000万円)からするとかなり少ない。
その意味では、決して高い評価とは言えないのは事実だろう。だが、ここで見てきたように、8巡目からのし上がってメジャーの舞台で活躍した一塁手も決して少なくない。
初志貫徹でマーリンズからの指名を受け入れるのか。それとも日本への帰国を選ぶのか。佐々木の決断に注目が集まる。
[文:久保田市郎]
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