「他の投手なら投げさせない」――記者で鮨詰め状態の監督室に走った緊張 投手復帰が白紙になった大谷翔平 “二刀流戦士”に今何が起きているのか【現地発】
かつてないほど過酷な状況にある大谷。投手復帰に向けた目途は立っていない(C)Getty Images
“完全復活”に向けて必要になる思い切った選択
「私たち全員が見ている通り、ショウヘイを何とか軌道に乗せなければならない。身体的な面なのか、精神的な面なのかは分からないけど、ホームに戻って、彼をより良い状態に持っていければと思っている」
ロバーツ監督はそう述べていたが、実際に近年でも最大級に厳しい状態にあるように思える大谷を完全復活させるためには何らかの思い切った選択が必要になるのかもしれない。
たとえば、投球練習はしばらく休ませ、マウンドに戻すとしても、先発ではなくリリーフで数イニングでも貢献させる術を探らせるか。あるいは今季中の投手としての復帰は完全に諦め、打者に専念させるのか。それとも、抜本的に打者としても一時的に休養を与えて最も重要なポストシーズンの時期に備えさせるか。
先行きを予測するのは容易ではない。だが、はっきりしているのは、今秋も大谷がメジャーでも最大級の注目選手であり続けるということだ。好調でも、不調でも、その点だけは変わらない。ドジャースが1998~2000年のヤンキース以来となる3連覇を果たせるかという興味とともに、大谷の背中に全米のベースボールファンの視線が集中する季節がまもなく始まろうとしている。
[取材・文:杉浦大介]
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