大谷翔平がサイ・ヤング賞を勝ち取るための「条件」とは SIERAが示す偉才の課題 好調ミジオロウスキーの牙城を崩せるか
大谷ならばサイ・ヤング賞獲得という高いハードルも超えてくれるだろう(C)Getty Images
現地時間6月17日、大谷翔平(ドジャース)がレイズ戦に先発し、今季7勝目を挙げた。
ただ、試合中指から出血するアクシデントもあり、6回4失点(4自責点)。6月10日パイレーツ戦も途中に右手6.2回3自責点で、防御率はこの2試合で0.74から1.47にまで悪化してしまった。
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ではサイ・ヤング賞を争うライバルの動向はというと、ジェイコブ・ミジオロウスキー(ブルワーズ)が絶好調。12日のフィリーズ戦では9回1安打15奪三振の無四球完封という圧巻の投球で8勝目を挙げ、防御率も1.35までに低下。19日のブレーブス戦で1.45とわずかに悪化したものの、大谷が2試合続けて失点を重ねたことで、ついに防御率でもミジオロウスキーが大谷を凌駕する状況になっている。
このような状況で、大谷はサイ・ヤング賞獲得という日本人選手初の栄冠をつかむことができるのか。「量」と「質」の両面から考えてみたい。
現在、ドジャースは76試合を消化し、大谷のイニング数は73.2回。登板間隔が長いこともあって規定投球回にわずか及ばない状況が続いている。
サイ・ヤング賞を獲得するためには規定投球回到達が大前提となることは間違いない。ただ、大谷にとって好材料なのは、近年のサイ・ヤング賞投票ではイニング数はそこまで重視されていないことだ。
2021年には、わずか167.0回しか投げていなかったコービン・バーンズ(当時ブルワーズ)が、イニング数で50近くも上回っていたザック・ウィーラー(フィリーズ)を振り切って受賞した。また、現在は大谷のチームメイトでもあるブレイク・スネルがパドレス時代の23年にサイ・ヤング賞を獲得した際も、イニング数は180.0回でリーグ10位に過ぎなかった。
それを踏まえれば、今季の大谷も最終的に170イニング前後まで持っていけばサイ・ヤング賞候補としては「合格点」と見なされるはずだ。
ただ、稼働量が少ない分、「質」でライバルを凌駕する必要がある。
先述したように、現在、ミジオロウスキーの防御率1.45に対して大谷は1.47。これだけ見ればほぼ互角に見えるが、実際はそうとも言えない。












