【ラグビー】「超速」を発揮する前にFW戦でフランスに力負け W杯までにこの差は埋まるのか?
テリトリーは50%ずつと全くの互角、ポゼッションもジャパン47に対し、フランス53とさほどの差はない。ラインアウトの失敗も11回投げて1回だけ、スクラムも互角以上に渡り合えていた。それでもここまでの得点差がつき、それ以上に「完敗」という印象を与えてしまったのは、フランスの「トライを取り切る技術」が日本の守備力を上回っていたからだろう。ジャパンの弱みであるフィジカルの弱さを的確に突き、それをペナルティーという「実利」に変え、ペナルティキックでゴール前まで迫ったら、自軍の強みであるFWのパワーを総結集してインゴールに傾れ込む。一度この方法の有効性を確認したら、あとはそれをしつこく繰り返してトライを重ねる。これを淡々とやりきられてしまったのが今回の一戦だった。
ジャパンは最後の20分間、トライこそ奪えなかったが、フランスが疲れていたことあって、何度か相手ゴール前に迫る攻撃を見せたが、残念なことにそこでは、ノックオンを頻発させて自らチャンスを手放してしまっていた。この辺もまだ改善の余地は大いにある。
フランスとは、来年のワールドカップの予選プールで対戦することが決まっており、それにつなげるためにも、何かしらの爪痕を残したい試合だったが、残念ながら、現時点での彼我の決して小さくはない差を見せつけられて終わった。来年の対戦までのこの差をどこまで縮めることができるか。ジャパンの試練はまだまだ続く。
[文:江良与一]
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